バロン吉元・荒俣宏トークイベント補足。バロン先生が初掲載作品の直後に描いたと言及した『いたずらで望遠鏡の前に毛虫をたらして覗いていた子供がアパートの屋上から落ちて窓から出てきた泥棒の上に落ちる』作品とは昭和35年「お月さま」です。
バロン吉元先生の「殴り屋」の第3巻に岸根屋という店が出てきますがこれは1980年まで実際にあった根岸屋がモデルです。黒沢明の「天国と地獄」にも出てきます。24時間営業だったのでバロン先生は夜中3時頃に行っていたりしたそうです。
吉本三平「アルプスへ来たミッキー」。実業之日本 1933年8月1日号。身も蓋もない言われよう。はっきり言って吉本三平のミッキー漫画は面白い。コグマノコロスケだけだとわからないけど大人漫画的な感覚も持っている人だということがわかった。
吉本三平「街に出たミッキーマウス 兜町進出の巻」。実業之日本 1933年6月15日号。コグマノコロスケの吉本三平のミッキー漫画。掲載誌は東洋経済と同時に創刊された経済誌なのでこの漫画も株式が題材となっている。
田河水泡「のらくろ」を子供の時以来で読み直そうと思ったけどバージョン違いがあってけっこうややこしい。画像は少年倶楽部 昭和6年1月号の連載第1回。この雑誌版は昭和42年に出た分厚い単行本で同内容を読むことが可能。