【おとし穴(石ノ森章太郎・読み切り32P愛読者賞)】少年マガジン1971(昭46)年第12号より。★仮面ライダーを「ぼくらマガジン第15号〜連載」の直前のためか?主人公と恋人のタッチが「本郷猛と緑川ルリ子」に似ている。田舎から出て「感覚マンガ作家・風祭友、19歳」は一気に成功したが落とし穴に…。
★追加①…風祭を愛し、一緒に田舎から出て身の回りの世話をしてきた今日子。風祭は魔里という女や同期の評論家・菊田に騙され、漫画やテレビ界での立場が危うくなった。
★追加②…風祭をTVで利用する菊田。…一方、風祭のことをよく知る今日子は白サギの飛ぶ村へ帰り、見送ったアシスタントの石浜も風祭のもとを去ってゆく。現代の凶暴な怪物のような時代の中で、優しさでは生きていけない…優しさは、自分自身で「おとし穴」を掘るようなもの…。
★追加③…もうダメだ!と…傷心で田舎へ帰る風祭を…信じて待っていたのは、この村の自然や動物たちを二人の本当の心で守ろうという今日子だった。二羽の(仲の良い)白サギのように…ラストは、石ノ森氏の見事な白サギ夫婦?の画(※この話の最初の2色ページ)…。