渡嘉敷拓馬「リリーメン」サキュバスがエッチだなんて誰が言った！？最恐サキュバスバトル漫画で認識を改めろ！兎に角第一話の衝撃が半端ない。豪華な帯だが中身はそれ以上。面白いです。

前日譚とも言えるマリコ視点の短編がオマケ冊子に載っている。すべての最後に読むと心に風が吹くよ。

佐藤啓「海の向こうからきた男」海からやってきた人とも物の怪ともわからぬ異様な存在が小さな港町に死をばらまく！まだ怪異の正体も目的も行動原理も何もかもが不明で不気味。臆病者の主人公が兎に角事態を悪化させるのでやきもきしつつ続きが気になる。展開がさっぱり読めぬ心地よさよ。 #ホラー漫画

「学校の怖い噂」エピソードの一つ、自販機で売ってる格安ジュースを飲んだ友人が如実に狂っていく「黒いジュースの噂」は面白いですね。妖怪やUMAや宇宙人ではなく、身近な友人が怪物へと変貌してしまうという壮絶な設定が少年時代の俺に刺さりました。人は幼き身でホラー漫画を読むべき。

ストロングゼロを飲むと

イワムロカツヤ「シバタリアン」2巻も衰えぬ勢い。増殖を続けるシバタ。現実離れしたシバタという存在が実在するのだとようやく確信を持てるようになった。シバタ家のエピソードはホラー度高くて最高だね。 #ホラー漫画

川崎三枝子「レディフランケンシュタイン」壮大な風呂敷を敷いたわりに、そこまで盛り上がりもせずしょうもないオチだったな。祭は準備が一番楽しいとはよく言ったもんだ。一流の変な漫画ではある。

佐藤健太郎「不死と罰」6巻。バチクソ面白かった。大作映画のフィナーレだよ。作品の抱える謎が解けてスッキリした余韻に浸る暇もなく煮詰まった人間共が爆発する！こすり倒されたゾンビ漫画をここまで高める隠し味と演出の匠みに脱帽。次巻どうするの？！

二宮香乃「豆腐小僧一代記」妖怪豆腐小僧が町民に迫害されつつ一人の女性との出会いをキッカケに信頼を獲得していくのだが、めっちゃいい。ほっこりだけでなく豆腐小僧を悲喜交交描く様にジーンときますね。手から豆腐が湧くとかじゃなくてちゃんと作るんだけど妖怪のキモさがあってよかった。

美味しい焼鳥をしっぽりと食いたい。

坂口尚「青びょうたん」人間離れした容姿の赤ん坊を育てる事にした男。赤ん坊は成長しても人間離れしたままで挙句予知のような能力を発現するが、周囲は唯の出来損ない扱いする始末。人間の愚かさと限界を描いた素晴らしい怪奇SFです。

俺は鹿野景子（ソルボンヌＫ子）元夫婦による貸本漫画復刻は作品への敬意を欠くので嫌いだが、描く奇天烈なホラー漫画は大好きなんだ。まさかこんな本に載っているとは思わないじゃないか。