恐怖の体験漫画「真夏の夜の夢」体験というより、いつかどこかで聞いたことのある都市伝説を7人の漫画家が短編にしたもの。当時としては最新の怪談だったのかもしれない。読者層はきっと満足したはずの程よい少年ホラー。
#ホラー漫画
故ムロタニツネ象先生の描く死後の世界は読んでいて本当に楽しい。作中に突如放り込まれる風景画の如き異界の描写は呼吸を奪う迫力がある。本作はストーリーが子供向けだけに惜しい。今で言う青年誌でこそ輝く筆致だと思うのだ。
昔のマーガレットには好美のぼるの読切がある!「生きている亡霊」中途半端に具のある霊達が生肉を貪り食う様は主人公ですら浅ましいと貶すぞ。貸本で一冊に話を水増しするよりも読切のほうが話が凝縮していて読みやすいと思う。やはりホラーは短ければ短いほど面白い。
#ホラー漫画
ハロウィンが近いのでハロウィンの悪魔の出番だと思ったら、ハロウィンハロウィン言ってるだけでこいつはハロウィンの悪魔じゃなかったわ。
J・マツオ「キャンバス」五感で楽しむ次世代の絵画を開発した会社が絵を描かせようとする男、男が才能に惚れ込んだ女、女のパトロン、超刺激絵画ライフピクチャーを巡り様々な人物の思惑が交差する。このライフピクチャーが仕組みもよくわからないし兎に角四次元的で気持ち悪い。でも触れればメロメロ
法律改正により新たな埋葬の形が実現した社会では、故人を押し花ならぬ押し人にして飾るのがブームとなっていた!!
内川千尋「押し人」
死体と暮らす不気味さを強烈な押し人のビジュアルが物語る。内容は価値観の流行り廃りを問うシュールな風刺の色合いが強い。しかし兎に角不気味だ。
#ホラー漫画
東篤志「最後の夏休み」小学生時代に接骨院の待合室で読んだ思い出のサイコミステリーと大人になって再会した。何十年も記憶にこびりつくだけあり、やはりパワーがある。そして、猫を酷い目に合わせる作品は、いい意味で悪い方へと吹っ切れているので強い。
#ホラー漫画
稲川淳二が話し手として登場する作品はすべからくつまらないので、色んな作家が描いた淳二を見比べるくらいしか楽しみがないが、そうでない実話系はたまーに心掴まれる描写があるので、一応買うようにしています。