引退した大病院の院長が人里離れた山村で診療所を開いたら、どうもおかしな集落が存在していることに気付くホラー作品もある。ちょっとホラーをかじっている人なら、名字で正体に気付く。
弘兼憲史「私が愛した魔女」
不思議な物語をまとめた言うなればミステリー島耕作。恋を知った美しい花が、男の妻へと殺意を送る「シクラメンのかほり」が好きです。それにしても植物はビートルズが好きとは知らなかった。植物人間とお茶する機会があったらビートルズ喫茶へ行こう。
古賀新一「モンキー彦一」
増えすぎた野生の猿が人間を襲い始めた!冴えない少年は事態を収めヒーローになるため猿に変装して群れに潜り込むが、そこで恐ろしい自然の摂理を目撃する!なんだかんだでハッピーエンドです。だんだん猿に同情しちゃいます。人間は醜い。
#ホラー漫画
藤森滝美「灼熱の呼び声」
パソコンを使ったデジタルこっくりさんでうっかり焼死者の霊を呼び込んでしまった男女に次々と死の鉄槌が下る!パワー殺人が目立つが、最後は焼死者らしくしっかりと火あぶりにしてくれる。マウスが勝手に動き慌てふためくが、10円玉より機動性ありそう。
#ホラー漫画
「バーニング」を観た。子供の悪戯で全身大火傷を負った男が復讐の剪定鋏でキャンプ場を血の海にするアメリカお得意の殺人鬼ホラー。醜く焼けた顔は最後のお楽しみだよ!と言わんばかりに徹底的に映さない。ジャケットは、ひよどり祥子「死人の声をきくがよい」のこれです。
もしかしてだけど、絶妙な古さとプレミアム価格から、いけうち誠一「呪いのかつら」を読んでいない人って多いのかな??掲載誌がバラバラの作風が違う作品が集った素晴らしいホラー短編集なのに。
#ホラー漫画