関根美也子 before / after
少女は豹変する。
それでも彼女が凄いのは、誰にも文句を言わせないしっかりした実力が伴っている点。当日ドタキャンも、あてつけのような他団体への主演出演も、それで不問になってしまう。
ところで、「ガラスの靴」追加公演で三条あや子の後釜に抜擢された新人の森さん。川端理事の推薦がバックにあるそうですが、その実力についてはこれまで作中で触れられていません。実際読者が彼女の舞台姿を見る事は、今後の物語展開にもない。
見た目小父さん好みのカワイ子ちゃん風、川端理事のバックアップという辺りに、あれやこれやの不適切な背景を感じなくもないのですが…(^^; この後に見せる打算的な小狡さなど、今日び言うところの“パパ活女子”を思わせる登場人物ではあります。
ところで、川端理事どころか作者にまで「将来はありません」と匙を投げられてしまった森さんですが…
👓「“才能がある”って太鼓判を押した私の立場がないじゃないの💦」
この人、ゆう子に「(プリマを降りて)幼年クラスの先生になればいい」とまで言ってます。昔から彼女の事嫌いだったのかな… (^^;
ところで「竹取」の主役について、滝田は緑川さんに「ゆう子と交代で出て欲しい」と言ってますが… バレエ作品コンクールのプティパ賞では出品作につき上演は1回限りの様子。ゆう子をメインで出演させるのであれば緑川さんの出番はアクシデントでもない限りありえないはず。滝田の真意は如何に…?
西洋風バレエのお手本のような「ガラスの靴」を日本風演出に改変した滝田に対して、花村前院長時代からの重鎮である川端理事は、表立っては言わないまでも「前院長の作品の冒涜」などと含むところ少なからずあったのでは…
…その辺いかがでしょう、川端理事。