次の日、学校に登校した俺はさっそくこの能力のことを
知る為に色々実験してみることにした。とりあえず、教室で談笑しているクラスメイトの女子三人をターゲットにして能力を使用してみる。
自分を慕ってくれる可愛い従妹をまるで年の離れた本当の妹のように可愛がる。去年なんかは新しい学校の制服を着て見せてくれて、それがまた少し大人になったんだな~と感動したものだ→(半ば親心のように)
できれば梨花には、このまま素直に育っていってほしいと心の底から願うばかりだ(約一年前)
それは二人にとってのファーストキス……お互いの初めてを交換した二人は約束します。「フィオが無事に帰ってきたら、彼女はアレクの恋人になる」と。
そんな約束をして、二人は別れたのでした…
領主であるキンダーマフが口を開く。
領主「何、そんなに緊張するでない。ここにはお前と儂しかいない。だからもっと近くに寄れ。もっとよく顔が見たいのだ」
正直、緊張の為、一刻も早くここを去りたいのだが…まさか領主の命に逆らうわけにもいかない。テレサは精いっぱい笑顔を作り、彼に近づく…
クルトは大きなため息をつく。
少し前にわかっていた事とは言え、これから約一年間も自分の愛しい妻に会えないこと。そして、しばらく遠い地で離れて暮らすことになる妻が事故や病気によって二度と会えない…なんてことにならないか?
色んな不安が彼を襲っていた。そんな彼に妻であるテレサがいう。
「もう少しパーティ全体の事を考えて立ち回ってほしい。」そのようにいうとラーナは少し気分を害したようだ。
なぜ自分がそんな面倒なことをしなければならないのか?と返す。歴戦の…特に長年ソロでやってきた人間には自分のやり方にプライドがある…その傾向が強い。
フィオは『何でもないよ』と笑顔を作る。
しかし、それはどこかにぎこちなさの残るものであった。
盛生にとっての懸念材料は消えた。となれば、後は行動に移すだけである。その辺りの思考は至ってシンプルな盛生。次の日、さっそく校舎裏の人気のない場所に杏奈を呼び出すと告白を行った。(そうなるまでが早い)
そして、現在
…あれから半年ほど経つが盛生と杏奈がうまく行っている様子はまったくないように思えた。
にもかかわらず、無駄に前向きな盛生を見て正人は彼を内心、哀れに思っていた。
彼の考えとは、簡単にいえば「数打ちゃ当たる」行為である。元々、一回でオーケーしてもらえるとは思っていない。だからこそ、何度も何度も杏奈に告白していくスタンス。
そして、断られるとまた彼女の前で自慰を行い始めたが、これにも理由があった。