先日職場で「昔の50代なんてジジイだったよね」という人がいたから、それは言い過ぎじゃないと思ってたけど、手塚治虫先生が1970年に描いていた『やけっぱちのマリア』を見るとなるほどとなる。
読売新聞で連載中の漫画家・水野英子さんの記事、1967年に人種差別がテーマの作品を「週刊マーガレット」に連載していたと今日の紙面にあった。編集部には「ミュージカル女優を目指す少女の物語」と伝えていたそうで、真のテーマを伝えていたら、横槍が入ったかもね。
敬愛する藤子・F・不二雄先生だけど、この描写だけは違うなぁと思っている。「誰もがトップに立つ可能性を有する」スタートラインなんて存在しないから。人は生まれた瞬間にそれぞれのスタートラインが決まっていて、ゴールの近くに生まれる人もいれば、スタートラインの遥か後方に生まれる人もいる。
さいとう・たかを先生も同じようなことを仰っていた。「常に人間は善とか悪とかいうのをね自分のご都合で考えるのね。自分に都合がよければ善と呼ぶし、都合が悪かったら悪と呼ぶのね。だから怖いのは、その時代その時代に乗っかった形で正義を考え、悪を考えてしまうと怖いなと思うね」
#アナザーストーリーズ 「正義っていうのは 戦争で勝った国の正義が正しくて 負けた国の正義が間違っていたということになるのが戦争なんです だから僕たち戦争世代は 特に敗戦少年は正義なんて信じやしない」
とにかく「ビンタ」のシーンが多い。水木しげる先生がよく上官からビンタされる場面を描いているが、まさにあんな感じなんだろう。 https://t.co/DfsAFQmECC