井上洋治神父「人は二つの道を同時に考えることはできても、同時に歩むことはできません」。
若松英輔『悲しみの秘義』から。
どこかで眼にしたお名前だと記憶にあっても、読んだことがなく、意思もなかった。視野の遠くにある筆者の著作をふとしたことで手にして、その言葉が心深くに浸透してきた。若松英輔『悲しみの秘義』。高校時代の親しい友人からもらった文庫本は豊穣な人生の意味を静かに語りかけてくる。年初の幸せ。
参議院本会議。北朝鮮問題を問われた安倍首相は「拉致、核、ミサイル問題を解決して国交正常化を求める方針に変わりはありません」と、いつもの公式答弁を繰り返しました。ところが。特定失踪者家族のなかに「国交正常化」という言葉を使うことを執拗に攻撃する者がいます。結果的な安倍政権批判です。
「米朝交渉は死んだ」ともらしたトランプ大統領は、11月の選挙が終わるまで北朝鮮と交渉しないと言明しました。日朝交渉も年内は動く条件がありません。北朝鮮は安倍政権を相手にしない方針を変えていないからです。打開の道はただひとつ。日朝平壌宣言に基づき、国交正常化交渉を呼びかけることです。
日本テレビ系「ザ・ワイド」のコメンテーターでご一緒した「やく・みつる」さんの4コマ漫画。安倍首相の「ゴジャマス」発音に予算委員長の机上(笑)。さえています。「赤旗」日曜版、2月16日号。
沖縄の泡盛の歴史を瑞泉酒造の「御酒」(うさき)を軸に描いたルポルタージュ小説。戦前(1935年)の黒麹菌が東大に保存されており、それを使って製造されたのが「御酒」だ。筆者はバーテンダーで「群像」新人文学賞優秀作を獲得している。数々の泡盛が登場。文庫書き下ろし。面白かった。
東京オリンピックの今後をめぐり、日本からはすでにIOC関係者に「プランB」の検討が依頼されていました。
① 2か月の延期、② 1年の延期、③ 2年の延期、④ 中止。
その結論はこれからです。安倍政権は延期を表明し、それをIOCに追認してもらうのでしょう。さて。
高校時代の同窓会で年末にもらった文庫本。新年に読み、さらに再読しました。とても深い本です。なかでも須賀敦子さん、石牟礼道子さんの文章を紹介した「この世にいること」「花の供養に」が強く印象に残っています。おそらく年内にまた読むでしょう。きっと。
やく・みつるさんの4コマ漫画(「赤旗」日曜版、4月12日号)。こうした作品を風刺といいます。「ザ・ワイド」(日本テレビ系)のコメンテーター仲間でした。さえてる。
あの星野源さんとの動画。マスク2枚を提案した経産省出身官僚の発案とする意見が多いですが、そうでなくある女性の進言だとする情報も届きました。いずれにせよ首相が世間の感覚からはるか遠くにあることがわかりました。「危機にある宰相」は地金が現れます。補正予算審議が決定的に重要です。
金正恩委員長に関する憶測報道が乱れ飛んでいる。これまでも横田めぐみさんや田口八重子さんの詳細情報が作り話であったように、権力中枢の動きが漏れるような体制ではない。基本的視点だ。太陽節に出なかったこと、トランプ大統領への親書を否定などなど。状況を確認したいための観測気球だろう。