安部慎一『僕はサラ金の星です!』
内省的な私漫画の作家だったのであるが、この漫画を描く頃には相当に荒んでいたようで、この表題の漫画は慕ってきた女子高生を兄貴分にレイプさせ、スケとやってるヒマはないというストーリー。
絵も荒んでいて、厭世的だったんだろうなぁ。 
   平田弘史『血だるま剣法』
一説に因ると元祖カルト漫画。
内容が差別にあたると抗議され、刊行から一ヵ月で回収・廃棄、2004ねんに復刻されるまで絶版だった。
兎に角、込められた情念が凄まじい。
鼻の穴のアップのコマとか、ちょっと他には見当たらないよね。 
   エロ本の写真を模写したと思しきエロシーンの唐突な生々しさに、ふと、ひさうちみちおの『恋のタカラヅカ』を思い出した。