絵とストーリーのミスマッチってあるじゃん。ちばあきおがヤンキー漫画を描いてもほのぼのしそうだし、あだち充原作も本宮ひろ志が作画したら汗臭い根性ものに。
凶星の漫画家 徳南晴一郎『怪談 人間時計』
『カリガリ博士』のようなコントラストの強い歪んだ世界。
これが1962年に貸本という媒体で発表された事に驚く。
なんでか同タイトルで、まんだらけの美少女店員の緊縛写真集も出てました。
これのひと昔前の漫画と比べると、まさにニューウェーブだったのだなぁ。
同時期にひさうちみちおとか伊藤重夫とか山田双葉とかもいたわけだが、奥平衣良が一番徹底していたと思う。
もしかしたら、こうでしか描けなかったのかもしれないけど。
しかし。作者は当時、村八分でも聴いていたんだろうか。
曲のタイトルは『こじき一族』。
「来週のテレビ(勝ち抜き形式のオーディション番組)のデュエット曲なんにする。『こじき一族』っていうのがおもしろいぞ」と言って弾き語り始める。
歌のところだけ抜粋したけど、基本的にはスポ根漫画。だと思う。
サププロットが盛りすぎ重過ぎなのよ。グラビティコラプスで崩壊寸前。
それでもまぁ二人が結ばれて大団円なのであった。
口から糸を引いてるのがアレだな。