儂が芸術とか創作の天辺に置いているのがつげ義春だったりして。ご本人は漫画は芸術じゃないと仰っておられるけど。本心なのか照れ臭いが故の韜晦なのか。
あの世捨て人のような生き方は稀代のアウトサイダーではあるよな。
この本が出版されたのは1969
年(邦訳は1973年)、まだミロ・マナラもメビウスも登場しておらず、終章で登場するのはアルベール・ユデルゾあたりからグイド・クレパックスである。
当時のフランスで得られる知識に基づいて書かれており、残念ながら日本の漫画についての言及はない。
儂も正常性バイアスによって、鈍感に能天気に日々を過ごしているわけだが、歳をとった為か突然の理不尽な死が喉元に引っかかったように蟠っているのだ。
漫画は蛭子能収『競艇時代』より