昭和40年代、少女フレンドに『ママがこわい』や『赤んぼ少女』等を発表して第一次ホラーブームを引き起こした楳図かずお(敬称略)
『ふりそで小町捕物控』週フレ S42年 講談社
全3話の読み切り連載、1話の反面美女が衝撃的で切り抜いておいたが、
裏写りがひどい…🥲
『髑髏のはらわた』小野双葉 恐怖の館DX 93年 リイド社
呪われた街(村)というのはホラーの定番の一つ。
大胆な設定と斬新な表現で見せるモダンホラー。
ちゃんとヒロインの成長譚にもなっていて読後感は悪くない。
内蔵系が苦手な人は要注意かも💧
スタイリッシュなSFファンタジーホラー(?)
じわじわと異界が侵食してくる恐怖がたっぷり味わえます。
『空白の悲鳴』道原かつみ 95年 徳間書店
初出は『ホラーハウス』87年〜88年 大陸書房
妹(志摩)に「ホラー特集ならこの人を是非」とプッシュされた作家を紹介。
読めば背筋が凍る心理ホラーの名手です。
『嗤う花』円山みやこ ホラーM 95年 ぶんか社
人の業(ごう)や歪みを不気味な虫で表現する事が多いので、苦手な人は要注意!
この短編集の5作のうち最初の3作がそれです。
多彩な活動で知られる内田春菊さんは少女ホラーでも才気あふれる作品を発表した。
『呪いのワンピース』ハロウィン 89年〜90年 朝日ソノラマ
呪われた魅惑的なドレスは、今も生贄(少女)を求めて彷徨っているのか…
3話のハッピーエンドとも取れるラストが切ない。
拒食症をテーマにした『シルフィードの罠』ホラーハウス 88年 大陸書房 で強烈な印象を残した竹崎真美(敬称略)
今も『金瓶梅』連載中!
彼女得意の中華ホラーで一番のお気に入りを紹介します。
『金鶏のスープ』眠れぬ夜の奇妙な話Vol.11 93年 朝日ソノラマ
美しく深い珠玉のホラー短編です。
『失われた旋律』流水凛子 KCデラックス 90年 講談社
インド大好きな(エッセイ漫画の表記は流水りんこ)作者の初期のホラーの傑作。
初出は『ホラーハウス』88年 大陸書房
『ロングロングアゴー(久しき昔)』の歌が心に響く恐ろしく切ない物語…
『天を見つめて地の底で』髙橋美由紀 ホラーコミックス 90年 秋田書店
作者は少年誌デビューだが、少女ホラー誌『パンドラ』(87年)で『天、地』(略)を連載し注目されたストーリーテラー。
ミステリーボニータで『9番目のムサシ』連載中。
『天、地』はパンドラ休刊後、他誌にて継続。最終章は未完?
気になる少女マンガ(作家)を紹介。
『真夜中のシンデレラ』こいわ美保子 なかよしDX 81年
テーマと作風が見事に一致した奇跡とも言える一作。
破滅に向かうヒロインの行動から目が離せなくなる。
水野(英子)ロマンの流れをくむミステリーロマンを得意とする実力派だが、活動期間は5年程と短い。
昭和の気になる少女マンガ(作家)を紹介。
王道青春ロマンの担い手として70年代初めに活躍した藤井由美子。
『アダムとイブの履歴書』原作/藤木靖子 週フレ 71年
『しあわせ』原作/一条明 週フレ72年
ヒット作『しあわせ』の後に(宗教活動に専念する為)引退してしまった…
明日に続きます。(敬称略)
『白い時間』佐伯かよの(Kコレから) りぼん 74年
72年デビュー以来、SFやサイコホラーをりぼんに発表し続けた佐伯かよの。
シャープな絵柄と見せ方がテーマにぴったりでどれも面白かった。
でも結局、本格SFは(竹宮さんや萩尾さんも頑張ったけど)少女マンガには定着しなかった…