久々にバクマン見たくなってきた。俺が全巻集めた(全部売ったけど)数少ない漫画の一つ。あん時は中学生でただ普通に面白いなーって思ってたけど、今思い返したら何もかも深くまで共感出来る。デスノより全然好き。てかデスノよりこの作品見て、ガモウさん(大場さん)ってやっぱガチ天才だなって思った。
まあでもこの漫画の一番の収穫は、エレンというキャラに出会えた事。ほんとにエレンは死ぬ程大好き。まさに俺が求めてたもの。こういう主人公をずっと求めてた。これこそ真の前向きだ。目的を捉え、答えを出して、後は迷ったり悩んだりする事なく一直線に進み続けるの。俺はずっとそれを求めてた。
まあだから凄く平たく言えば、正しい、間違ってる、正義、悪とか諸々ひっくるめて全てぶっ壊したかったんだと思う。ダークナイトのジョーカーと同じで、作者自身がその自由を望んでたという事だ。だから最後のこのセリフは、作者の言葉だよ。多分。どうしても主人公に世界を滅ぼさせたかったんだよ。
よく悩んだり迷ったりする事は悪い事じゃないとかぬかす奴がいるが俺にとってそれらは邪悪そのものだ。それらは負のエネルギーにつけ込む隙を与える。悩みや迷いが文字通り完全にない状態こそ真に"前向きである"事でそれこそ最も強き精神だ。
でも実際そんな堅苦しい漫画でもなく、楽しく見れるよ。初心者にオススメは4部。ジャンケンで精神のバトルをするというクソバカバカしい事を超本気で描いてるから。ほんとこの話ウルトラ大好きww
でも主人公でさえ全く正しいとは描かれてない、というか自分で劇中で認識してる。ただのエゴなんだよね。8割虐殺して自分達だけを守ったってのは。だから謝罪したという。でも死ぬ人の数で言えば自分達が滅びた方がよっぽど少ないけどそれすらも正しい事は絶対ないという、そういう話っすよね。
このマンガの最初と最後のシーンが同じ事が、この作品が最初から結末が全て決まっていたという事を証明してる。そしてこの話と主人公自体が、自分の未来を見て(世界8割虐殺)それに向かって進んでいくという話。だから主人公もこの漫画の作者も、その決められた結末に向かって進むという同じ事をしてる