このタイミングで、A室に散らばっている「象本」で目についたものを見てみた。
象は動物園、サーカス、百貨店のアイキャッチそして古生物も含めて愛され動物なので膨大な本や文献が出ている 
   「春子のみた夢」(西谷祥子 別冊マーガレット1965年(昭和40)5月号)
・本編冒頭
絵柄は後にスタイリッシュなペンタッチとキラキラ輝く瞳の全盛期とは別の世界観の秀逸な作品で"とくにお願いして初めて描いていただいたまんが"
"これからもどんどんすてきなまんがをかいていただきます"に作家獲得の歓喜 
   「白鳥の歌」(西谷祥子 別冊マーガレット1972年(昭和47)10-11月号 総集編)
・総集編前編冒頭
連載初出の1965年(昭和40)7月あたりの絵柄は味わい深い 
   「白鳥の歌」(西谷祥子 別冊マーガレット1972年(昭和47)10-11月号 総集編)
・総集編後編冒頭
後編の扉絵は此の総集編用のものらしく初出より7年経過した1972年に描かれた新作と思われ、本編とのチグハグ感は否めない 
   「久板榮二郎シナリオ集」(久板榮二郎 1947年(昭和22)12月 中央社刊B6判290頁)
女優(衣笠貞之助「女優」1947)
女性祭(溝口健二「夜の女たち」1948)
破戒(阿部豊「破戒」1946)
愛情の軌跡(澁谷實「情炎」1947)
の四作のホンの原作脚本を収録 
   「こんにちはお嬢さん!」(横山光輝原作 東浦美津夫画 )
週刊マーガレットに
1965年(昭和40)12月 49号-
1966年(昭和41)2月 8号まで
連載されたバレリーナドラマ漫画 
   「こんにちはお嬢さん!」(横山光輝原作 東浦美津夫画 )
正しく逞しい金持ちのお嬢バレリーナ
正しく健気で病弱な親族を持つ貧乏人
性格の悪い金持ちのお嬢とその家族
貧乏ながらも不良少年少女の更生をする画家
財産を狙う悪人など当時の少女マンガのエッセンスを皮肉かよ!と思うほど全部詰め合わせ 
   「こんにちはお嬢さん!」(横山光輝原作 東浦美津夫画 )
いかにも横山光輝らしい目的合理的、予定調和、即物的で、ご都合主義的な、心配や不安をすぐに解決してくれる勧善懲悪な、
子どもを裏切らないストーリー展開のスピード感抜群のマンガだった 
   この年次(1966年)のこの時期は男性マンガ家の物語作品が5本と意外に多く、知らんかったけれど「宇宙エース」まで週マに載っていた。
前年(1965年)は女性マンガ家の物語作品が占めている印象で男性作家は3本