「柳生独眼流」(オオトモヨシヤス 昭和35年(1960年)? 中村書店刊 菊判(A5判)180頁)
忍者ものに近い時代アクションもので、途中、カルト和尚にかどわかされる姫を助けてラブストーリーが展開するなど、ストーリーが面白い
併載の「もも子探偵長」(鈴木光明)の絵柄、ストーリーと較べるとエンタメ性は低く、(手塚調の絵柄をよりクネクネさせた画に自分は違和感を感じるが)華麗で洗練されている。
「こんにちはお嬢さん!」(横山光輝原作 東浦美津夫画 )
いかにも横山光輝らしい目的合理的、予定調和、即物的で、ご都合主義的な、心配や不安をすぐに解決してくれる勧善懲悪な、
子どもを裏切らないストーリー展開のスピード感抜群のマンガだった
こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
「少女のかわいいおともだち りぼん 夏休みおたのしみ号」(1969年8月号 集英社刊 B5判)
・「かわいいディナ」(篠崎厚子)
ストーリーは凡庸だがこの作品のキャラクターの画が殊の外気にいり保存していた
「ゴリラ襲来」(コンゴープロダクション制作 W.Sキヤムベル博士総指揮)
着ぐるみと思しきキバの生えたゴリラの写真や
右端の半裸の女性を拉致る怪物の画は
何処かで見たような当時のプロトタイプかもと
ウォーレスの「馬來諸島」の口絵や
明治期の雑誌の大型類人猿の姿だった
「白狼記」(池内誠一 別冊少年サンデー昭和44年(1969年)1月号 B5判)
榎本武揚の描かれ方もストーリー展開的には面白く
「体制側」という常に組織化につきまとう重層的な矛盾を感じる展開
「週刊マーガレット」(1969年6月15日号 NO24 B5判244頁定価70円)
後に普遍的となる少女マンガの描き方の萌芽と、そうではない別の描き方が此処にある。
前者は刷り込みのように定着発展し、それを萌えると思いこまされている世代と
何も感じない世代があるのかもね
⬛︎ 瀬尾太郎(せお たろう) 頌
「ろばものがたり」(瀬尾太郎 小学二年生昭和31年10月号付録 小学館A5判66頁)
最後はハッピーエンドになるのだが、かなり悲惨なお話