松本大洋の新刊『東京ヒゴロ』1(小学館)。何とマンガ業界物。しかも退職したマンガ編集が主人公。何か風景で何かを語ろうとしてる。毎回街の風景で終わり次のページは黒。マンガ世界の絵と現在の日常が混じり合う場面も描かれる。これまでの大洋マンガを超え出る要素が!? ワクワク。
谷口ジローコレクション4回配本『欅の木』『明治流星雨』お送りいただきました。『欅の木』、素晴らしい。こんなに一本の木を描いた作品はあまりないだろう。また『白い木馬』の孫娘の表情の変化は本当に凄い。最後の頁に彼女のアップを描いたのは、到達した表現力への自信を感じさせる。
一)飯田さんは「絵のうまさを語ること」を避け「密度の高さ」「女性観」とミステリー志向について書いているが、『女傑往来』の小さな握手のコマの「もち肌の握手をした感触」が伝わってくることの指摘に、やはり漫画家の目が感じられる。絵を見ると、その言い当てようとするものが納得できるのだ。
昨日の発掘画像2。京都精華大学の石川九楊編「文字」連載の「マンガ的思想」第8回の原画。これも、勝手にコマ分けてスキャンされてしまい、他のページが使えない。何なんだ。
昨日は昼過ぎから雑誌の企画で「眼鏡男子」について福田里香さんにオンラインで話を伺う。僕は『ピンポン』のスマイルの眼鏡に風景が映りこむ話などをした。話は盛り上がったのだが、僕にはそもそも萌えフェチ的な要素がほぼないので、果たして記事にどの程度反映されるのかは不明。
大学では資料や論文ばっかり読んでウンザリ。最近は反動で小説や『ローマ人の物語』とかに逃避。蟄居を機に積読解消に挑戦。とかいって、まだ『少女マンガは』をやっと半分。細馬さんの本は絶対面白いし川勝君のエッセイも興味があるのですぐ読めるとは思うが、積読書籍はじつはまだまだ沢山あるのだ。