坂口尚『石の花』での戦場や強制収容所の描き方は凄まじく、深く重く心に迫ってくるですが。こういったシーンの言葉ひとつ一つにも、心揺さぶられますね。
『石の花』第1〜3巻の1月20日発売まで、あと3日!坂口尚はアシスタントを一切使わなかったので、街並みや風景描写も、モブシーンでの小さな人物像ひとつひとつも、すべての描線に作家としての魂が宿ってるように感じます。大判で蘇る『石の花』、ぜひたくさんの方に手に取っていただきたいです。
『石の花』連載開始の「コミックトム(1983年3月号)」から、もう1ページ。リアルタイムで読んでた読者には、雑誌掲載版の絵を見ると当時の想いが蘇ってくるのではないでしょうか。フンベルバルディング先生の後ろ姿に、坂口尚という存在を重ねてしまいますね。
「先生はどこから来たんですか………」 https://t.co/RArt0vBu8m
最初の単行本、潮出版社・希望コミックスの時点で加筆修正されていて、新潮社版で更に大幅な修正が重ねられています。ホワイト加筆やコマの切り貼りが多くて、原画スキャン後のレストアが大変でした。この第1話のコマとか、手前の子供二人が消されてしまってますね。(希望コミックスの時点で)
確認しないといけない事柄あって、『石の花』連載開始の「コミックトム」をすごくひさしぶりに開いてみたら、連載開始当初の絵柄は『12色物語』の頃タッチそのままで。単行本とこんなにも違うのかと改めて驚きました。。この第1話でのフィーの可愛さたるや。。😯
「秋くらいに楽しみなお知らせが」と、5月くらいにツイートしたまま告知できずにいましたが。。版元から許可いただいたのでいよいよ情報解禁!
坂口尚ファンの皆さま、『石の花』がカドカワから復刊されることになりました!! しかも既刊A5版よりひと回り大きいサイズの判型。来年1月以降に刊行です♪
坂口尚の『闇の箱』(1979〜80年)は、三流エロ劇画誌のひとつ『劇画アリス』に連載されました。この作品がなぜエロ劇画誌に?って思わずにいられませんね😅。成人向け雑誌の自動販売機でしか買えなかったということで、当時は購読するのに苦労した…という話をいろんな人から聞いたことあります。。 https://t.co/zC96WBzeVC
「同名の作品はすでに既刊本を持ってる」という方にも、このMOM叢書の冊子をぜひ手に取っていただきたいです。B5サイズの大きな判型で書籍になると、坂口尚の絵の魅力がいっそう立ち上がってきて、作品の印象がまた変わるかと思いますよ。。
トム・ソーヤというキャラクターが、大人が考える子供向けな「いい子」でないところに、坂口尚は執筆時に面白みを感じてたのかもしれませんね。トム・ソーヤの動きや表情が生き生き描かれていて魅力的。ベッキーもかわいい♪