『石の花』連載開始の「コミックトム(1983年3月号)」から、もう1ページ。リアルタイムで読んでた読者には、雑誌掲載版の絵を見ると当時の想いが蘇ってくるのではないでしょうか。フンベルバルディング先生の後ろ姿に、坂口尚という存在を重ねてしまいますね。
「先生はどこから来たんですか………」 https://t.co/RArt0vBu8m
トム・ソーヤというキャラクターが、大人が考える子供向けな「いい子」でないところに、坂口尚は執筆時に面白みを感じてたのかもしれませんね。トム・ソーヤの動きや表情が生き生き描かれていて魅力的。ベッキーもかわいい♪
ページの1コマ目、時計の「コチコチコチ…」がこの場面の緊張感を高めていますよね。もう、どのページも構成が計算し尽くされていて…美しくて…、展覧会場の限られた展示スペースに、どの原画をセレクションすれば良いのか悩むばかりです。。。 https://t.co/eFHadoqtlw
画面の表示倍率を400%まで上げることできるので、読者側としてはすごくうれしいのですけど。スキャン精度の粗探しがされてしまいそうで冷や汗かきます😅
坂口さんの絵はどこまで拡大しようとアラはなく、絵画的な完成度なのですけれど。
2019年に開催された原画展「イラストファンタジィ〜物語る絵〜」の展覧会リーフレットには、上記の批評文から「坂口尚とは絵である—」の文面を引用させていただき、その際にご連絡したところ快いお言葉をいただきました。その後も当アカウントでの発信を度々応援していただき感謝しています。
10/25から開催の【「坂口尚と一休」展】、今回は『あっかんべェ一休』がメインとなりますが、『石の花』『VERSION』の原画も展示します。「前期」展示のテーマは《「“軌跡”としての「長編三部作」》。ぜひご来場ください!
坂口尚のコアなファンの中でも『VERSION』はちゃんと読んでなかった、途中までにしか読んでなかった…という方もいらっしゃるかと思います。ラストへのシークエンスでは坂口尚の真骨頂とも言えるリリカルな表現も描かれていますので、ぜひ読み進めてみてください♪