必死にアースの心を救おうと「オレが!オレが!」って感情を先走らせながら自分に出来る事を並び立てるエリーを見て、自分の目の前に居るのがただの小さな子供である事を思い出して「主人を守る従者」の振る舞いに戻るのもいいんだよな…
圧倒的な強さを持ってたゼオンとデュフォーを倒したのもあって、読んでる側としても「もう前ほど危機感なくない?」って思ってたんだけど、これまで積み重ねてきたキラシュワを全部人質に取って「どうだ負けられないだろう」ってプレッシャーかけてくるのめっちゃ上手いな
だからこそ「何かを見つけるために前に進め」の言葉通りに旅をして、言葉通りに何かを見つけて、この時に"答え"なかった言葉をようやく返す事が出来た事が「凄く遠回りをして答えに辿り着いた」ゼオンの姿と重なるのあまりにも好き。"D"でもなく"答えを出す者"でもなく、紛れもない"デュフォー"の言葉
非虐待児ガッシュ、質感が滅茶苦茶嫌だし、この上で「お父さん、お母さん、お兄ちゃんが居るのか…それっぽい言葉遣いしてたらいつか気付いてくれるかなぁ」で王族ロールし続ける健気さが胸痛くなる
あとここのな〜〜、「バオウを与えられた」ではなく「バオウ以外与えられなかった」ガッシュの記憶に関する話をして、そのバオウ以外を自分が奪っていた事を受け止めるゼオンの表情、本当に良い。鬼のように強いだけじゃなくて一気に味わい深いキャラになった
いや、どうなんだろ。ゼオンの人生って言わば「自分からバオウを奪った落ちこぼれが許せない」の感情に支配されたもので、だからこそロデュウがチータに投げかけてた言葉の一つ一つに思う所があったのかもしれない
フォルゴレとキャンチョメ、フォルゴレが支柱のようでいて、常にフォルゴレを動かし続けているのはキャンチョメの頑張りというのが良い