『まんが訳 酒呑童子絵巻』(ちくま新書)は、中世の絵巻物『酒呑童子絵巻』『道成寺縁起』『土蜘蛛草子』をコマ割りして「まんが」に仕上げた一冊。何度か読み返しているが、その度に新鮮さを味わっている。
オススメです。
1月28日は、漫画家・石ノ森章太郎の命日。
「消費いっぽうで 物を作らないのは人間だけじゃ! 乳をだすでもなければたまごを生むでもない 力が弱くて鋤もひけないし ウサギをつかまえられるほど早くかけることもできない そのくせ動物みんなの殿さま面をしておる」(『アニマル・ファーム』P22)
3月10日は「砂糖の日」。
「砂糖は奈良時代にわが国にもたらされたともいいます。その将来者として鑑真和上の名前が挙げられることが多いのですが、これは唐から日本へもたらそうとした品物の目録に「石蜜・蔗糖等五百余斤、蜂蜜十斛及甘蔗八十束」とあることによります」(『図説 和菓子の歴史』P35)
「生きていくって新しい明日だけじゃないんだなーって思うようになったの
思い出をくりかえし、くりかえしなぞることも
その人には大切なことだったりするから
歳をとるのはみんなはじめてでさ、
お年寄りだから平気ってわけじゃないんだよね」
(参照:益田ミリ『わたしを支えるもの』P173)
「盛者必衰の理は森林でも貫かれる。主役となった常緑樹もいつかは枯れる。常緑樹が倒れた跡の林床は一年じゅう明るくなり、今度は落葉樹がそこで旺盛な成長を示す。こうして落葉樹⇨常緑樹⇨落葉樹という森のサイクルが完成する。」(舘野正樹『植物学者の散歩道』閑人堂、P66)
「友情とは、相手の人間に対する九分の侮蔑と、その侮蔑をもってしてすら、なおかつ磨消し切れぬ残る一分に対するどうにもならぬ畏敬と、この両者の配合の上に成立する時においてこそ、最も永続性の可能があるのではあるまいか。」(安野光雅編『悪人礼賛 中野好夫エッセイ集』ちくま文庫、P13)
「季語は、決然としているなあと、思います。だって、季語の「花」といえば、ずばり、桜のことですし、「月」といえば、ほぼ九月(旧暦八月)の月だけのことを言うのですから。世界に花の種類は幾多あるのに、月は十二ヶ月ぶんさまざまにあるのに、この決めつけかた。」(『わたしの好きな季語』P124)