「国家と軍隊は男性が進んで軍務に就くようにさまざまな策略をめぐらすが、「母国の女性や子どもを守るために」、という呼びかけほど彼らを奮い立たせるものはない。そこで「守るべき」とされた女性には、従順で無垢な、日本であれば「大和撫子」のイメージが貼り付けられる」『占領下の女性たち』P288 
   「肉じゃがは伝統的なおふくろの味と言われているから、当然戦前からあったのだろうと思っている人が多いと思いますが、戦後五年がたった一九五〇年(昭和二十五年)の「主婦と生活」以前の文献に見ることはできませんでした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書』青弓社、P152) 
   「友情とは、相手の人間に対する九分の侮蔑と、その侮蔑をもってしてすら、なおかつ磨消し切れぬ残る一分に対するどうにもならぬ畏敬と、この両者の配合の上に成立する時においてこそ、最も永続性の可能があるのではあるまいか。」(安野光雅編『悪人礼賛 中野好夫エッセイ集』ちくま文庫、P13) 
   「漫画より楽しいことがあるものなら、ぜひ教えてほしいわね。」(高橋留美子・述、『カメントツの漫画ならず道 2』小学館、P96)
#漫画の日 
   「民主国家において政府(政権)は選挙によって取りかえ可能であり、それは国家の全体ではなく一部である。ある政府の一つの政策を批判することを反国家(日本で言えば「反日」)であるかのように言い募る傾向が一部にあるが、これは誤りだ。」(上丸洋一『南京事件と新聞報道』朝日新聞出版、P439) 
   「肉じゃがは伝統的なおふくろの味と言われているから、当然戦前からあったのだろうと思っている人が多いと思いますが、戦後五年がたった一九五〇年(昭和二十五年)の「主婦と生活」以前の文献に見ることはできませんでした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書』青弓社、P152) 
   「消費いっぽうで 物を作らないのは人間だけじゃ! 乳をだすでもなければたまごを生むでもない 力が弱くて鋤もひけないし ウサギをつかまえられるほど早くかけることもできない そのくせ動物みんなの殿さま面をしておる」(石ノ森章太郎『アニマル・ファーム』ちくま文庫、P22) 
   「砂糖は奈良時代にわが国にもたらされたともいいます。その将来者として鑑真和上の名前が挙げられることが多いのですが、これは唐から日本へもたらそうとした品物の目録に「石蜜・蔗糖等五百余斤、蜂蜜十斛及甘蔗八十束」とあることによります」(青木直己『図説 和菓子の歴史』P35)
#砂糖の日 
   8月11日は、作家・吉川英治の誕生日。
「古人を観るのは、山を観るようなものである。観る者の心ひとつで、山のありかたは千差万別する。無用にも有用にも。遠くにも、身近にも。山に対して、山を観るがごとく、時をへだてて古人を観る。興趣はつきない」(『随筆宮本武蔵/随筆私本太平記』P123) 
   漫画家・佐伯かよのさん死去。ご冥福をお祈りします。
「やるなら とことんやりなさい
 一度 選んだ道なら とことん昇りつめてみようじゃないの
 どうせ生きるなら 最高のものを目ざしましょう
 着るもの持つもの教養も…」
(『錆色蝶々【分冊版】 1』より)