「体中のすべての細胞が生きることに必死なのに、「生きたくない」と言い出すような脳細胞は、他の細胞にしてみれば、迷惑以外の何ものでもないだろう。死にゆく運命にある爪の細胞でさえも、命がなくなる瞬間までは精いっぱい生きている。それが生命なのだ。」(『植物に死はあるのか』SB新書、P144)
イラストレーターの山藤章二さんが死去。ご冥福をお祈りします。
「「文弱の徒」という言葉がある。学問や文芸に耽って体の弱々しい人のことを言う。が、この形容は正しくない。長時間にわたって文字を読むのは、明らかに体力勝負だからだ。」(『まあ、そこへお坐り』岩波書店、P52)
「失うもののない人と争ってはならない。とうてい勝ち目はない。相手はすでに羞恥心を含めて何もかも失っているから、もはや何の憂いもない。だから、人を人とも思わぬありとあらゆる手を使う。あなたの価値ある名声をそんな恐ろしい危険にさらしてはならない。」(『賢く生きる智恵 新版』P65)
「漫画より楽しいことがあるものなら、ぜひ教えてほしいわね。」(高橋留美子・述、『カメントツの漫画ならず道 2』小学館、P96)
#漫画の日
「自分探しってなんだよ
世界にたったひとりしかいない本物の自分を
自分が探してどうすんの
それじゃあ自分がかわいそうだよ」
(益田ミリ『すーちゃん』幻冬舎文庫、P107~108)
漫画家・古谷三敏さん死去。ご冥福をお祈りします。
「好人物だが腕の悪イ医者に…
てめえの体まかせるか⁉︎
人柄ァいいがノコの使い方も分らねえ大工に…
普請を頼むかよ?」
(『寄席芸人伝④』小学館、P136)
「苦しみの総量の増大が、さまざまな対象への攻撃や呪詛を生んでいる。比較的苦しみがすくなくてすんでいる者たちは、自分の生活を守るために、そうした現実からできるだけ身を引きはなして、遠巻きにやりすごしている。」(本田由紀『軋む社会 教育・仕事・若者の現在』河出文庫、P274)
7月11日は、漫画家・三浦建太郎の誕生日。
「人は同じ過ちを繰り返す様に見えるけれど 因果は決して円環ではない 螺旋なのです」(『ベルセルク』26巻、白泉社より)
「これでまたひとつ自分が成長できた…と
そう思えるのがとてもうれしいんじゃ
そういう気持ちをなくさないかぎり
人は勉強を続けるんじゃよ」
(さくら友蔵・述、『ちびまる子ちゃんのラクラク勉強法』集英社、P149)
#敬老の日
「国家と軍隊は男性が進んで軍務に就くようにさまざまな策略をめぐらすが、「母国の女性や子どもを守るために」、という呼びかけほど彼らを奮い立たせるものはない。そこで「守るべき」とされた女性には、従順で無垢な、日本であれば「大和撫子」のイメージが貼り付けられる」『占領下の女性たち』P288