「肉じゃがは伝統的なおふくろの味と言われているから、当然戦前からあったのだろうと思っている人が多いと思いますが、戦後五年がたった一九五〇年(昭和二十五年)の「主婦と生活」以前の文献に見ることはできませんでした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書』青弓社、P152)
日本の漫画文化。
「格式だの家柄だのってやつはわたしゃア胸がムカつくんでね‼︎
そいつァ人間のいちばん愚劣な病気みたいなもんだ!」
(手塚治虫『ブラック・ジャック17』秋田書店、P232)
「……時代を逆行させる事は、誰にも出来ない……思い出は懐かしむだけにしておく事だ……」(デューク東郷:述、さいとう・たかを『ゴルゴ13』第143巻、小学館、P125)
長谷川町子『サザエさん』の中で描かれる「土用の丑の日」。
(参照:『うなぎと日本人』角川文庫、P88~89)
「友情とは、相手の人間に対する九分の侮蔑と、その侮蔑をもってしてすら、なおかつ磨消し切れぬ残る一分に対するどうにもならぬ畏敬と、この両者の配合の上に成立する時においてこそ、最も永続性の可能があるのではあるまいか。」(安野光雅編『悪人礼賛 中野好夫エッセイ集』ちくま文庫、P13)
「目覚めること。毎朝、目覚めること、それが人生のひたむきさだ。ひたむきに人生を生きることーーそれは喜びだ。お前が起きるーーそれは喜びだ。そんな風にひたむきに生きるためにお前が目覚めると、人生が目を醒ます。」(枇谷玲子訳『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』P15)