37歳で、息子の麟太郎(後の勝海舟)に家督を譲るため、隠居した勝小吉。息子の出世を楽しみにしていた小吉ですが、頼みの綱だった一橋慶昌(初之丞)様が逝去してしまいます。
マンガ『夢酔独言』百一話(1/4)
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「姉がいろいろ心配をして、あちこちの寺に祈祷なぞ頼んだと聞いたから、翌年春、姉を安心させるため、隠居した。三十七の年だ。」
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「夜五つ(20時)頃には呼びに来るかと思って待っていたが、少しもその気配が無いから、その晩は吉原へ行って翌日帰った。
それから、
『ただで済ますわけにいかないから、兄様に一筆書いて出せ』
と言われたが、それもしなかった。」
勝小吉36歳。素行が悪過ぎて、実家で檻へ入れられかける小吉。改心しろと諭され、ひとまず帰宅しますが…。
マンガ『夢酔独言』百話(1/4)
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未来の装具についてのくだりです。
諸々の設備が現代のまんまだけども、後で何とかします。あと、車椅子も仮の簡易のやつだけども後で何とかするんで…。
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「『今さら改心はできませぬ。気が変わりはしませぬ』
と言ったら、精一郎が、
『もっともだが、行動を慎め』
と言う。おれは、
『慎みようもない。もう親父が死んでしまって頼みもないから、御番入もとっくに諦めた。せめて、したいだけのことをして死のうと思っただけにござります』」
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「『この頃は本所で男伊達のようになってきまして、顔も広く、私を知らぬ者は、人が馬鹿にするようになりました。それがこのザマになっては、世の中に顔を出すことができませぬ。断食をして、一日も早く死にます。こうなるだろうと思いました故、妻にも跡のことを言い聞かせてきました』」
勝小吉36歳夏。実家の男谷家へ呼び出され、檻に入るか改心するかを迫られます。
マンガ『夢酔独言』九十九話(1/4)
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「『お兄様がここしばらく、お前の世間での様子を残らず聞き取ってなさりました。そして放ってはおけぬと心配して、今度庭に檻をこしらえてお前を入れると言いなさる。いろいろと皆が止めたけれど、少しも聞き入れずに、昨日出来上がったところなのよ。〈中略〉庭へ出てみなされ』」
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「この年夏、男谷から呼び出された。妻に後のこと、子供のことまで言い遺して男谷へ行くと、兄嫁はじめ皆が泣いている。
精一郎の部屋へ行くと、姉が言った。」