勝小吉35歳頃。大ゲンカして以来10年間絶交していた次兄・松坂三郎右衛門と交流を再開しますが…。
マンガ『夢酔独言』八十六話(1/4)
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勝小吉32歳頃。御用聞きの男の世話を頼まれ、ツテを頼って仕事を斡旋します。ところが、お礼の金を要求すると、男は急に態度を変えて…。
マンガ『夢酔独言』八十五話(1/4)
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「その頃は、道場での決まりが明確で、先生と弟子は、同席したりしなかった。よその先生が訪ねてくると、すぐに高弟が出迎えて、刀を受け取って案内をした。先生達も、玄関まで迎えに出たものだよ。
この頃は物事が乱れて、誰もそんなことをしはしないが、いろいろな様子になるものだ。」
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「道場の流儀やらの揉め事、弟子同士の口論、伝授の時の言い渡しなどは、主におれがした。団野での伝授をどうするか、皆おれに確認をとったものだ。おれの決定に背く者はいなかった。
大小刀の造りや服装、髪型まで、本所や下谷ではおれを真似していたが、妙なことをすると思っていたよ。」
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「藤川近義先生の年回には、出席者が五百八十余人あったが、その時はおれが一本勝負源平の行司をした。赤石孚祐先生の年忌は団野でしたが、行司取締はおれだ。井上の先代伝兵衛先生の年忌にも、頼まれて勝負の見分はおれがした。男谷の稽古場開きでも、おれが取締行司だ。」
#はやおき訳
勝小吉30歳頃の、剣術道場での小吉の様子です。大事な試合で行司を任されたり、伝授の言い渡しを任されたり、ファッションを真似されたりします。
マンガ『夢酔独言』八十四話(1/4)
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(4/4)
「毎晩、道具市に出るのを勤めだと思って精を出した。
売り物の手数料のつもりで、百文につき四文ずつ除けてみたが、三ヶ月の内に、三両二分の端銭が貯まったから、それで刀を拵えた。」