黄昏流星群60巻読了。1本目「楽しき哉　我が人星」は、友人に紹介された会員制秘密クラブで出会った般若の面の女に心奪われた男の話。会員制秘密クラブは12巻「星の交差点」、般若の面は23巻「崩壊する星域」の能面、元検察の弁護士というのは58巻「車窓の星」と、珍しく既視感のある設定が多い。

2本目「弥勒の星」は、弥勒菩薩が好きな無職独身中年男の所へ、軽いノリで56億7千万年ほど予定を早めた弥勒菩薩が降臨して願いを叶えてくれる話。願い通りにコンビニで働いてる女性と結ばれて永久就職。ハッピー！あとついでに世界も少し平和になる。弥勒菩薩パワー万歳！

ちなみに、この話で女性が働いてたコンビニの外観が、42巻「星降るホテル」で主人公が買い物していたのとほぼ同じ、つまり背景の使い回しに気付いてしまいました。まぁこんなのに気付くの俺だけだろうけどw しかし、ファミレスは意識してたけど、コンビニはあまり気にしてませんでしたわ…。

3本目「逃亡する星」は、退職した伝説の刑事から一番印象に残っている事件として語られる、刑務所からの脱走犯が初恋の人に会いに行き、そこで恋を育む話。話の結末がその刑事と繋がる構成も綺麗。ちなみに、60巻収録の3話は全て退職から始まってるという謎の3連コンボが決まっていますw

「黄昏流星群」に登場した時の小峠英二。 #小峠英二誕生祭2021

黄昏流星群61巻読了。1本目「星を取る丘」は、定年退職して暇になった男が老人の見守りボランティアを始めたら実はボケたフリをされてた話。それにしたって失禁までするなw 鳥取旅行中に自殺志望者の女性を拾ったり、初恋の女に会ったけどクソババアになってて幻滅したりして、最後はみんなで暮らす。

2本目「星クズの町」は、フリーライターの男が母の葬式で、昔関係があった女が兄嫁になってる田舎へ帰る話。ここ、元気してる？じゃねーよw 引きこもりの甥が自分の子供かもしれなくて、5年後に兄が亡くなったので「親子水入らず」へと歩み始める。人間的にややアレだったとはいえ兄がやや不憫だw

黄昏流星群62巻読了。1本目「遊星シンドローム」は、和菓子屋の女将が友人に勧められてママ活をしたら若い男にガチ恋されてしまう話。カメラを止めるな！の話やカラオケでU.S.A.を歌ったりの時事ネタあり。家に押し入ったら反撃されてから殺そうとするまでのスピード感。直後に事故死。因果応報やね。

2本目「星確スウィング」は、妻に先立たれたゴルフが趣味のおじさんが新米キャディと近所でバッタリ会って仲良くなりなんだかんだで家政婦をやってもらうことになったが、彼女は実は…という話。雷様におヘソを取られてないか確認された流れで、彼女のおヘソの下にチップイン！ホールインワン！

ゴルフシーンで、「アワヤノリコ」「ミウラトドカズ」「カンダマサキ」などのゴルフオヤジギャグ多数あり。「ノーズロ」って言葉については俺も聞いたことなかったので、雑誌掲載時にキャディさんと同じように検索したしTwitterでも話したなぁ。https://t.co/VLo69owfL5

いつでも探しているよ、どっかに君の姿を。運転中に松戸市あたりで、こんなとこに来るはずもないのに。

2本目「星空怪談」は、掲載順が前後したため単行本では初のコロナ禍の世界（2020年17号掲載）。地方へ転勤してきた独身中年男が、いつもマスクをしているスナックの美人ママが実は人を食う鬼婆ではないかと疑うが…。黄昏流星群史上初の1話で完結する超短編。スパッと終わるオチのインパクトは必見。