いちおう切ったり縫ったりする簡単な手術を受けたのですが、私があまりにも痛がらないので、先生が「もしかしてかなり鈍感な体質ですか?」をオブラート100枚くらいに包んだ言い方で訊ねてきました。
『性別が、ない!』1巻にも、何も問題ない身体なのに自分は半陰陽と言い張る女性が出てくる。無性とか中性とかロマンティックな存在のように思いこんで、なりたがる人というのがいるんだろうな。
萩尾望都『A-A'』シリーズに登場する一角獣種という種族、コンピューターの扱いや情報処理能力に長ける、聴覚が敏感だが、身体能力はにぶい、感情表現が苦手なので人間関係に支障をきたしやすいといった設定なんだけど、今読むとまんま発達障害。
10年くらい前、汚部屋脱出本を始めベストセラーを連発した池田暁子さんのコミックエッセイ、大人のADHDの特徴が顕著に描かれてるんだが、指摘する人いなかったのかな。当時まだ認知が進んでいなかった?
流水りんこさんの『インドな日々』1巻(2000年発行)にヒジュラ登場してたな…と確認したら、この頃すでに神秘性がブレている。
松井雪子さんの『ぐうたら山暮らし』によれば、日本の混浴温泉には「親鳥を追う子カルガモのような」男性がいるらしいので、性別お構いなく開放的になれそうもない。
美人と不美人の親友同士で体が入れ替わってしまう漫画なら、坂井恵理『鏡の前で会いましょう』いいですよ。短い巻数で、美人も不美人も女ゆえに受ける抑圧から逃れられずにもがく様を丁寧に描いています。『「ブス」という言葉には呪いがかかってる「おまえなんか誰からも選ばれないぞ」って呪い』
玖保キリコ『英語道』へえ、こんな漫画があったのか、玖保キリコさんロンドン在住なんだ、と何気なく購入。お気楽な英語エッセイかと思いきや、文法など意外としっかり解説されている。値段のわりに濃密な内容でお得感。https://t.co/vTJIsKHByU
鈴木ジュリエッタ(すごいPN)『忍恋』今時、忍者もの?と訝りつつ読んだら、おお、オーソドックスな少女漫画である一方とても現代的。素晴らしい。女の子が女の子であること、性別や体を肯定的に描く、こういう作品がもっと注目されてほしい。