劇画ロードショー小史・33
1975年月刊少年チャンピオン7月号「タワーリング・インフェルノ(作画・田辺節雄)」
映画は見せ場も人物も多い超大作ですが、よくぞここまで綺麗にまとめたと感心しました。「ドラゴン」と違ってほぼ映画のままで描かれています。冒頭で解説してるモブがワイルドで見た風貌。
さらに描きにくいベイダーの乗機。子供のころ映画を観たときなんでこんなに簡単に撃墜されるのか解らなかったけど、溝が狭すぎて避けられないから静止目標を撃つのと同様なんだよね。
デススター表面での攻防戦。右上の撃破されたXウィングファイターも壊れ方まで完璧にそのまんま。タイファイター描きにくい(証言=ガキのころに一生懸命描こうとして諦めた俺)。
パイロットの出撃準備とソロとの別れ。このソロの台詞は心底の本音と思いますが、これがあったこそ最後の登場シーンでアメリカの劇場中が総立ちになったのでしょう。
反乱軍の格納庫。つくづく、この作品におけるメカニック描写の作業量に驚嘆します。あとこのオッサン、中佐だったの知らなかった。
劇中で一・二を争う人気場面、タイファイター迎撃シーン。四連装レーザー機銃の銃座は映画を観た人なら絶対に座りたいと思ったはずです。