劇画ロードショー小史・10
1973年別冊少年チャンピオン8月号「最後の猿の惑星(作画・すがやみつる)」。冒頭に猿の惑星シリーズの解説があり読者に親切な構成。タイトルページが4色なのはこれと「ドラゴンへの道」のみ。その意味からも貴重な作品です。赤の発色がすごく鮮やかで絵の具メーカー知りたい
劇画ロードショー小史・9
1973年別冊少年チャンピオン7月号「戦争と冒険(作画・石原春彦=石原はるひこ)」。英国の名宰相チャーチルの青年時代をテーマにした映画が原作。幼少期からインド、スーダンでの従軍を経て議会に進出するまでを丁寧に描いています。
劇画ロードショー小史・8
1973年別冊少年チャンピオン6月号「ベン・ハー(作画・すがやみつる)」。洋画が登場した記念碑的作品。若い読者向けにギャグ描写も加えアクションシーンは激しく描く。細かな解説もキチンと入れて読み物として完成度が高い。劇画ロードショーのスタイルが確立された名作です。
劇画ロードショー小史・6
1972年別冊少年チャンピオン秋季号「どぶ川学級(作画・篠原幸雄)」。お役所推薦な雰囲気のヒューマンドラマ。作画も当時の少年誌に必ず掲載されていた番長モノに近い。作者の篠原幸雄は「負けずの大五」なる作品しか見あたらず篠原ユキオと同一人物なのか悩んでます。
劇画ロードショー小史・4
1972年別冊少年チャンピオン春季号「ゴジラ対ガイガン(作画・古城武司)」。これも講談社の「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(12)」に付録形式で再録されました。これとヘドラとメガロは、昭和30年代から続くタイアップ系列の作品として読者の若年層に支持されたことでしょう。
劇画ロードショー小史・3
確認できる範囲で少年チャンピオン誌上に最初に掲載された劇画ロードショー系列作品は1971年別冊少年チャンピオン8月号の「ゴジラ対ヘドラ(作画・一峰大二)」になります。これは講談社が発売した「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(9)」に付録形式で再録されました。
ランボーの成功。最初の妻との別れ。エクスペンダブルズ始動。シュワとの共演。いい話が盛りだくさん。作画も良い。もっとはやく買えれば。
見所たくさん。アフリカの王子と友人に。脚本家目指し文無しになるも最後の所持金でペンとノート。ロッキー脚本のオファー。主演を勝ちとるためにギャラを犠牲に。
「劇画ロードショーの世界」は掲載誌を入手しないと読めない多くの作品をある程度内容が分かるように紹介してます。画像は「ジャッカルの日(御厨さと美)」「ハウス(わたなべ・まさこ)」「惑星大戦争(居村眞二)」「バタリアン(魔梨絵蘭)」掲載誌を集めたいという人に役立つように作りました。
画像はプレイコミック誌に掲載された劇画ロードショー、新谷かおる先生の「遠すぎた橋(一部)」「ローラーボール」、その他の雑誌に掲載された映画コミカライズ作品リスト、付録本の「魔獣大陸」。多くの新人からベテラン漫画家が様々なジャンルの映画を楽しい作品に描き上げました。
劇画ロードショーは秋田書店の雑誌で用いられたタイトルで70年代に流行った映画コミカライズ作品の代名詞とも言えます。
画像は、少年チャンピオン掲載作「最後の猿の惑星(一部)」と「エクソシスト(一部)」、プレイコミック掲載作品リスト(一部)、扉ページ一覧(一部)