展示の最初にはデデデデを持ってきています。導入にこの作品を持ってくるのは正解でしょう。独特の世界観を展示にうまく反映させてありました。
短編集のコーナーの次にソラニンと続きます。ここでは町田や登戸といった東京郊外の写真起こしした背景の比較を見ることができ、町田の文学館ならではのアプローチとなっています。
松本かつぢ戦前マンガ作品
なぞ(?)のクローバー
くるくるクルミちゃん
板チョコ3人組
ミミーのスクールライフ
あふられたチンミョウさん
天にのぼつた児
ポクちゃん
リョウチンさん
王様のおやつ
ピチ子とチャー公
ピチ子とチャー公湖畔の一夏
ぺぺ子とチャー公の夏休み
ヒナ子姉ちゃん
誌上少画祭 https://t.co/r9mY8Pevpx
瞳の描写における瞳孔と虹彩の区別はもっと古い可能性があります。たとえば60年代のちばてつやのこの例だと瞳孔の周りにハイライトと虹彩が描写されているようにも見えます。
80年代から瞳孔が描かれるようになったという論文を読みたいですが、その後瞳孔を描くのが主流になったわけでもないのでは? https://t.co/7b5fYwsr5Q
#人生で一番読み返した漫画
芳成かなこ『赤い鳥ことり』
新人のデビューコミックスのなかでは完璧な傑作の一つ
忘れられているが少女マンガ史上に残るあきの香奈以後の名著
男の子をナンパするデビュー作から
失恋ものの傑作
クラスで孤立している女の子を描いた表題作と
全作レベルが高い
あきのかな『メープルシュガー』やもちづきゆきみ『泣いた紅鬼』、芳成かなこ『赤い鳥ことり』などは80年代少女マンガ短編の頂点に位置する作品集なのだから(写真はあきのかな)、古本でコレクターズアイテムにするなんてもったいなさすぎる。電子コミックでいいから誰でも読めるようにすべき。
これが、なぞのクローバーが達成したコマ割りのひとつ。
2段目のコマの割り方が他と違う。こういうコマ割りは当時の海外マンガではおそらく想像がつかなかったものです。
物語がコマ割りを駆動するタイプのコマ割りは、日本語が縦書きだったために成立しました。 https://t.co/L9rTVfBjNo
夏目房之介さんが指摘した松本かつぢ「?なぞのクローバー」コマの視線誘導(LACOPEN解釈によるアレンジ版) https://t.co/8sSBp8lZjb
松本かつぢ「?なぞのクローバー」コマの視線誘導(LACOPEN解釈によるアレンジ版)
さらに補助線をつけ加えます。
この視線誘導では、3段目のコマ順が6コマから5コマへと、物語の進む方向とは逆行するという、後に少女マンガで見られるコマ運びが出現するのです。これが海外マンガでは起こり得ません。 https://t.co/eKeASkh3VF
宍戸左行の有名な「スピード太郎」は、今の4コママンガのように、縦進行で進行するのだが、コマ割りが横進行に沿っていて、おかしな視線誘導を引き起こしている。これが「?なぞのクローバー」では横進行になったことで全て解消されているが、このスピード太郎のコマ割りの意図はまだ読み解けていない