意志強ナツ子「魔術師A」より「まこちゃん式画塾」合格を知った大友さんは、無邪気にまこちゃん先生に抱き着く。カンナちゃんはしゃがんだ後ろ姿のまま振り向かず報告。二人の対比が見事だと思いました。最後の3ページ、カンナちゃんの顔が描かれないで終わるんですよね。 #魔術師A
「キャットニップ 2」大島弓子:一番好きな女性漫画家の最新刊。猫の病気、病院へ連れて行くこと、葬儀が何度も描かれています。元アシスタントNさん死去の回。湯田伸子氏のアシスタント内幕漫画は面白かったなあ。「グーグーだって猫である」のNさん登場場面を再読。大島さんの手術から20年か。
祝「エリート」電子書籍化! 主人公の女友達であるジュディは、平井和正作品に登場したあまたの女性キャラの中でも最高にキュートな一人でした。「第2部 魔王ダンガー」で、竜太郎が星空を見上げてジュディを思い浮かべ、人の魂の行方を考えるシーンは、平井作品屈指の名場面だと思います。
「永野のりこ個展 世界の彼方果てまでも -同行する肖像(icon)-」スパンアートギャラリー:永野氏の個展鑑賞は3回目。会場に着いたら、ウクライナ民話「てぶくろ」のコスプレをしている永野先生が。漫画の原画は感動作「電波オデッセイ」中心でした。サインもしていただき、嬉しかったです。
「幻魔大戦 Rebirth (6)」[脚本]七月鏡一 [漫画]早瀬マサト:東丈は「真幻魔大戦 第三部 破滅世界編」的な世界に。廃墟と化した東京で、ドク・タイガーによる東丈糾弾演説を幻視。角川版「幻魔大戦」で期待したなあ。東丈糾弾とGENKENが弾圧される展開はいつ描かれるのかと。
「198Xメモリーズ ~あの頃の俺たちに捧ぐ~(1)」井上和郎:1980年代の実話系青春日記。面白かったです。アダルトアニメビデオ「くりぃむレモン」シリーズを題材にした話、エロ本自動販売機、TV深夜番組、ギャルゲーなど。懐かしかったなあ。各話ごとの「楽屋裏トーク」も楽しいです。
「紙の砦 (手塚治虫漫画全集)」手塚治虫:自伝的作品集。7編収録。面白かったです。傑作。表題作の原画は今年の夏に神戸の「手塚治虫展」で観ました。神戸時代の話は戦時中の話が中心で、空襲や空腹。漫画家デビュー後はトキワ荘時代など。「マンガの神さま」との交流「がちゃぼい一代記」が特に好き。
「終わった漫画家(1)」福満しげゆき:廃業する前に可愛い女性アシスタントを迎え入れて結婚したいと願っている男性漫画家(童貞)。願望通りの女性を採用できて、その上漫画家志望の16歳の女子高生もアシスタントに加わることに。面白かったです。福満氏十八番の自虐的漫画道作品の最高傑作になるかも。
「「よつばと!」コミック新刊発売記念 原画展示」JR東京駅八重洲中央口改札内通路(東海道・山陽新幹線中央乗換口周辺):偶然通りかかったら、生原稿が30枚以上展示されていたのでびっくり(第14巻は発売日に購入済み)。あずまきよひこ氏の原画を観たのは初めてなので感動しました。上手かったなあ。
吉田豪氏の池上遼一版「スパイダーマン」評(「朝日新聞」2004年8月1日)
「平井和正が原作に加わった頃から相手がただの不幸な女(潜在意識が勝手に人を殺すとか)になったりで、最後は「邪悪なのは人間そのもの」という結論が導き出されるという、とにかく暗くて救われない内容なのである。いや、