#至高のディストピア作品選手権
『枯葉の街』柴田昌弘(1980年) 男は人工子宮から生まれ、女は工場で生産される社会。男は17歳になるとギャル(自意識を持たず、生殖能力もない)を買える。主人公は自意識を持った少女に初めて出会い、恋人関係になるが…。暗澹たる読後感。作品の現実感が増してる。
『四月怪談』大島弓子:1981年出版の短編集。久しぶりに再読。大傑作。表題作『四月怪談』は、事故死して霊体になったがお気楽な女子高生のお話。名作。ユーモラスで深遠で泣ける。他の収録作では、『雛菊物語』が大好き。自殺願望のある女の子・菊子と彼女を観察する兄のお話。初読時、菊子に惚れた。
『模型の時代』の展示原画は、タイトルページと原寸大戦艦大和の見開きページ。印象深いシーンなので嬉しかった。
ちなみに、自分が『模型の時代』を知ったのは、『奇想天外』1978年5月号に載ってたから。平井和正の『ウルフガイ・イン・ソドム』が一挙掲載された号なので、古書で入手したのだった。