実は、他の医療マンガだとコロナ後の現場でマスクを徹底させている作品は多くない。一過性で済ますか、なかったことにする平行世界なのもある。たしかに表現的には登場人物がいちいちマスクしているのは作画コスト的にも読みやすさ的にも不利なのは分かる。その意味でも「K2」はかなり誠実な漫画。
【後編です】「アンリミテッド・ウィングス」誕生の経緯!熱い編集者の存在なくしては成立しない企画だったのです。
1954年から始まった凄腕のテストパイロット、ダン・クーパーの物語は、英語圏のマンガとは異なるフランコベルギーコミック世界の中で2010年までの長寿マンガとして有名です。もしかしたら、この漫画の存在も「夜光雲のサリッサ」がフランス語圏にデビューできた要因の一つかもしれません。
ネルフ並みの強引さでいきなり実戦配備される女子高生。成層圏飛行では密閉度が高く服の中も気圧を保つように作られている「与圧服」が減圧症対策のため必須です。45000フィート(13000m)を超える飛行ではこれが必要となります。
(鬼滅の刃単行本7巻216ー217pより)
ジャンプの漫画には結構例があるけど、鬼滅の刃はとにかく網点トーンを使わない。白と黒だけで描く。この見開きでも使っているのは空とバックのグラデの3コマだけ。情報量のシンプルさが、初見の層に受け入れられた要因の一つなのかもしれない。
住宅密集地の近くでブースター全開とはいかないので、点火できるのは高度6000を超えてから。それでも地上では爆発音のような音響が轟いたはずである。
忍の「ステルス能力」にはムラがあるので干渉力が低いときなら、「そこにいる」と強く認識できていれば見ることが出来ます。この場合は電話の相手が彼女を認識できたので、黒服の女性は「視る」事が可能だったんですね。
アメリカの砂漠気候の土地で行われる飛行機レース、カラーページでは空の色にもこだわってます。ぜひ一足先に手にとっていただければ!
同時に展開していた「ロボット刑事」漫画版も、当時の世相を反映した刑事ものとしても実に完成度の高い一品です。今なら電子書籍で手軽に読めるようになりました。