同じセリフのやり取りでも、表情や仕草を変えるとこんなに変わってくる。
「かとう式マンガ表現基礎/演技力」に参加された人の作品いくつか。
<マンガ表現>
ワンポイント・アドバイス
フキダシに入るセリフは、量が多いと読みづらく読み手の負担になります。
説明をするようなセリフを避け、簡潔に読みやすく整理し「人物の表情+セリフ」でニュアンスを伝えると、スッキリと読みやすくなり、マンガ表現として効果的です。
頭で理解したつもりでも、それを具体的に描き出す事は容易ではありません。
ストーリーが浮かんでも、それをネームに起こすのが難しいのはそのせいだと思います。
「マンガのマンガ/ストーリー構成編」より
専門学校での授業。
マンガ初心者の1年生初期課題として、以前は効果線や集中線のトライ課題やってました。
最近、必ずやっている課題はこれです。
キャラクターの表情・演技のトライ課題です。
ぜひ皆さんもトライしてみてください。
「人物を描き分けられる」ことも大事ですが、この課題では「どういう立場」で「どういう状況なのか」を伝えることが重要です。
「どんな人?」「どんな感情?」「どういう性格?」を演じさせねばなりません。
絵が描けるのはもちろんですが、どんな演技をさせられるのかは重要なのです。
「チョコボのふしぎものがたり」の最終話の最後のページ。
キャラクターではなく、会話の台詞だけで終了させたラストシーン。
愛読していただいた人に「チョコボとモーグリの親密なつながり」の冒険を思い浮かべて欲しかった。
ポイントは2コマ目。
チョコボに顔を見せないモーグリ。 https://t.co/v2TbPr3Bie
シーンの始まりに「背景を描く」ことはしても、「そこに登場人物を配置する」ことをしない人がいます。
見比べると、どちらが分かりやすいのかご理解いただけると思います。
知っておいて損はない「フキダシ」の知識/その4
コマのワクに接したフキダシは窮屈になる。
セリフも入れにくい。
ワクを利用してセリフをスッキリ入れるのが賢いやり方。
これ、コロコロコミックの昔のアナログ原稿です。
ホワイト修正をほとんどしていないのい驚きます。
今の私から見ると、凄くきれいに描いているなぁと感心します。
歳をとると描けなくなってしまうです、悲しい事に。