狭い世界のアイデンティティー完結
長年マンガ家を続けてきた作者ならではのリアルマンガ業界メタフィクション。
容赦なく曝け出される創作者及び出版社の黒いエゴと、爽快な暴力表現が堪らない
実名で登場してはイジられ、ボコボコにされるマンガ家先生達がまた大好きなのです
工藤正樹「現代恐怖館」
怪奇、サスペンス、サイコ、、濃い、、濃厚に匂い立つホラーの香り。野太い線で丹念に描かれる独特の絵柄で魅せる、ハッとする物語の展開がとても凄い
個性的な作家陣のアックスや怪奇の中でもさらに異彩放つ、個人的にとても印象に残る作家さんです
単行本「断罪」もおススメ
牛次郎・ビッグ錠「くっとろい奴」
主人公が結構ブサイクなのがビッグ錠劇画の特徴かもしれませんが、中でも指折りのブサイク主人公かも。アイデアと行動力、気配りで水商売業界を渡る出来るオトコ。(しかしポリバケツ廃棄ビール再利用はちょっと)
画面一杯に広がる昭和キャバレーの猥雑さがすごい
涼川りん「りとるけいおす」
女子小学生のささやかな日常。デフォルメのゆるい絵柄から、突然のリアル絵でぶっ飛ばすエッジの効いたギャグがとても好き。あそびあそばせの原型ともいえる独特のシュール空間
面白いのにも関わらず唐突な打ち切りエンドであったが、めでたく再評価されて完全版も出てるね
泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。
素晴らしいエッセイマンガ。特殊性癖と性自認についてここまで赤裸々に内省した作品は無いかもしれない。
美青年とのフルボッコプレイを通した人生初めての恋と、
否応なく自らを疎外者であると再認識するに至る切ない物語。
ギャグタッチなのにとても重い https://t.co/1xdivB0KxZ
某だらけの怪奇貸本奇談シリーズ 島根けんじが届いた
全体的に漂う貸本特有のいい加減さとチープさが堪らない。どちらの作品も、独特の怪奇なアイデアと世界観、終盤にかけての展開がとても良い。外れ者である怪物の孤独
少女が異形と化すフェティシズムも見逃せないところである。女の子がかわいい