扉の書体とかもヤバイ。電子レンジグルメって観点は悪くないんだけど、結局表紙とキャラデの踏襲感が強すぎて消せなかった、究極(至高でもいい)の一冊。
巴里夫「疎開っ子数え唄」(ぽるぷ出版/1983年)
備考:ぽるぷ出版/ぽるぷ平和漫画シリーズ
#土鬼模様
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本宮プロによる「劇画ブルース・リー」は、一見リー作品のコミカライズかと思いきや、中途半端な量のスチールでコラージュされた仕上がりが白眉な怪作である。
おそらく限られたスチールを使用する事を条件に劇画化された背景が予想されるが詳細は不明。事情はどうあれかなり面白いので必見である。
併録「ファミコンみりの スーパーアドベンチャー」も面白い。スーマリの影響バリバリの"ゲームの中に入る系"ファンタジー佳作であり、浮遊足場などのアスレチックも登場する徹底ぶり。
ひょっとしたら、スーマリよりも「スーパーマリオくん」の影響の方が強いかもしれない。
坂東江利子「ちょいまちミータン」
ラミの連載終了後始まった学園コメディ第二弾。相変わらず異常なテンションで巻き起こる、永井豪の影響が強そうな展開が興味深い作品だが、本作は少女漫画の特権である崩し顔が生むギャップが大きく、それ故に可愛さも無条件で引き上げておりその点は評価できる。
志村裕次/みやぞえ郁雄「真・麻雀伝説 風の雀吾」
「麻雀鳳凰城」のコンビが放つ麻雀スペクタクル。世界を滅ぼす十二の雀技が解放されてしまい、技を操る刺客達との死闘を描く。僅か2冊の単行本の中に十二の雀技全てを収め、かつ個々のキャラや話のオチまでキチンと描ききる異常な構成力は必見だ。
噂に名高い、西川ジュン「血液少女」を読む。一言で言えば"天才の仕事"だった。
奇想ホラーとしての完成度が非常に高く、初単行本であるが故の描線の荒さを考慮しても、間違いなくこのラインでは無双できる実力を感じる。個人的には叙述トリックの効いた「ヒロイン」が痛快で良かった。