巴里夫「疎開っ子数え唄」
屈指の反戦漫画シリーズである「ぽるぷ平和漫画シリーズ」のいち。戦争に巻き込まれる一般人がいかに絶望的な状況におかれていたかがよく解る傑作。巴先生ならではの高い構成力も相まってキツい内容の割に非常に読みやすいのだが、読後のダメージも当然ハンパない。
こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
#フォロワーが知らないだろって漫画を呟いてrtされたら負け
こちらもしつこいくらい言ってるので「またか」と思うだろうけど、本書は本当にすごい。
表紙や本文、全てがあらゆる作家のトレスで描かれた上、パロディの匂いを完全に消している確信犯である。ここまで来ると感動的とすら言えるだろう。
松本るい「流れのお竜」
行く先々の学校で問題を起こし退学を繰り返す竜子。転入先で出会った朱鷺也(ヒロイン)をお供に、更なる問題を巻き起こす痛快学園ラブコメ。話ごとに転校してはドタバタを繰り返す構成はかなり面白い。ヒロインの逆転など現代にも通ずる作品傾向も当時では新しく白眉と言える。
こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
牧村和美「性らあ服3人組」
エロ劇画というよりも純粋なエロコメ漫画であり、牧村先生の描く魅力的な(かしましい)女の子達が織り成す、読んでいてほのぼのさせられる短編集となっている。
とにかくヒロイン達が元気で逞しいので、下心で迫る男達を好奇心でねじ伏せる展開が痛快だ。
「タイムトラベラー愛」の飯島愛は本人にちゃんと似てるし、マンガ的なデザインが完璧になされていて大変魅力的に仕上がっているので武林先生はすごい、という感想が強い。