「思ったら言えばいい。」
別に褒めてないよ。
面白くもないし。
ムロイがどう思ったのかもわたくしは知らない。
それでも見たまま言うのは楽だよ。
言葉の裏とか勝手に探り出す季節の前にさ。
「口癖。」
なぜ明朗快活で素直で明るいオータニを、「よくわからないやつ」とわたくしが記憶しているのか。
ずっと後になってから考えると、
腑に落ちることがたくさんある。
「あれって何て名前だったのか。」
昭和50年代後半の思い出。
今、母校の小学校を見てもそんなものはなく、自分の幻だったのかという気になってきました。
交通安全を学ぼうみたいな場所なんだろうけど授業で使った覚えはないな。
「先生日誌④」
もう時効だろうと思いますが、実話です。
今ではこんな風に現役の学生を喫茶店に連れてって
話をするということはありません。
「彼女の部屋。」
邪魔も入らない代わりにとっさに逃げることもできないヨシダの部屋。
いつも天井裏みたいなツンとした匂いがした。
天井裏だったからな。
「昭和49年の境界線。」
ふとこのことを思い出して自分の肩を見てみたら、以前よりだいぶ消えかかっているような気がする。
加齢で皮膚がたるんで以前よりわかりにくくなっただけかもしれない。
これ完全に消えたって方いらっしゃいますか。
消えるもんなんでしょうか。
「家内ミン。」
桃が美味しい季節です。
昨日2個1,000円の桃を買ってきました。
朝起きたらもうありませんでした。
「先生日誌③」
日本でも俗に寒い地方の人は表情が乏しいなんてことを言いますけど、特に極寒の地から来た子って物静かで大人に見えてしまってね。
物静かなんじゃなくてただその子が陰キャってだけなんですが。
こういう時自分の偏見に気づくよな。
「にんげんのうた。」
これも何回も描いた。
よく覚えているからほぼこの通りだ。
僕は性格は曲がっているけれど、
好きなものとか好きな人に対してだけはものすごく
まっすぐだったと思う。
恋愛ってこんな感じだった。
刺すとか刺されるなんて考えたこともなかった。
「電信柱。」
「どこにでもある何てことのないつまらないモノ」に
実は誰かの色んな思い出があったりする、
という事実にわたくしは非常に強く反応します。
そんな気分でいつも町を歩いています。
「きっかけ。」
人のことなんて何ひとつようわからんです。
わからんから面白いんでね。
わからないと不安で近づけない、
調べて詳しくなってからじゃないと怖いって傲慢な考え方が、人を好きになれない原因な時もあるんではと思ったりしますよ。
「思い出話。」
わたくしは案外もの覚えがいい(学校の勉強だとあんまりよくない)。
なので大昔の話を昨日のことのように話すくせがある。
そのくせがなければ、多分青春モノクロームは生まれなかった。