顛末を見届けての奈良田愛の感慨はアニメ版ではない。帰り道の「凄い似てた」「似すぎたのがいけなかったんじゃ」も少し強いニュアンスに。 さらさが「ただの怖いもの知らずではない」くらいはアニメ版ではもうきっと、皆の共通認識になっているということかと思えた。

100期生のお互いへの観察と理解、その上での絆や繋がりも、奈良田愛を中心により強調されているかと思う。 例えば 原作「一瞬で私を魅了した」 アニメ「一瞬で私「たち」を魅了した」 「表現力」の演技に、原作では愛が特別に注目を寄せる一方他の皆の反応は特に描かれないけどアニメ版では異なる。

扉からカーテンそしてベッドで膝を抱え込む姿と部屋をなめていく画はそのまま彼女の過去から抱えた重い辛さをなぞっていて、それに抗して立ち上がったという描写になっていると思えるので。

更に練習場所での揉め事の場面でも「他の班と一緒の練習」を嫌がると口にしつつ、実のところは思いのままにジュリエット役の機会に喜んで手を伸ばした/伸ばせる双子の妹と一緒に乳母役の練習をするのが嫌な千夏を、奈良田愛は原作と比較してもすごく気にしてる。

※なおアニメ版でも原作でも特に太一が鍵を渡す場面と、愛がハンカチを渡そうとする場面が画/映像としてはっきり重ねられているかというと、絵面としてはさしてそうは見えないというのはあり。 やや強引過ぎる結びつけ方かもしれない。

添付は原作。下の台詞はアニメ版。 「鍵……部屋のドアに、鍵をつけて」 （中略） 「はい、これ、愛の部屋の鍵」 「ありがとう…」 「それからもうひとつ。お守りだよ」 「僕の家の鍵。嫌なことがあったら、いつでも逃げておいで」 もちろん言葉でも伝えるけど、バレエダンサー、

幼少期の母不在で「その男」がいる家への帰宅時もチェーンが強調される一方鍵はさらっと描かれる。 アニメ版での意図的な対比かと思う。

まず、教育係について伝える場面。 本科委員長・竹井朋美は予科委員長・杉本紗和を、中山リサは渡辺さらさを、野島聖は奈良田愛を見つめる視線の劇があり、そこには諸々の含みが思いがある。 原作での、次々に担当の組み合わせを名前を呼んで伝えていくのと流れが変わっている中でのドラマでもある。

あと『かげきしょうじょ!!』1話、奈良田愛の台詞におそらく5話終盤の（原作からの翻案で「奈良っちにも悩みがあるんだね」にも同じ答えをすることで二回になった）「平気」に繋がるものとして、 https://t.co/NAAY1ro4CF 二次試験の日の台詞に原作からのアレンジがあった。

添付画像間違えた。 https://t.co/NAAY1ro4CF 最初のtweetの添付画像1枚目、ページの上半分も含めたこっちの画像でよろしく……。

原作では「奈良田さんにも悩みってあるんだなあ」と独白であるところを「奈良っちにも、悩みがあるんだね。なんか安心しちゃった」と山田彩子に口にさせてる。 で、その上で原作で愛がさらっと僅かに頭の動きで立ち止まっていたところから歩き出すのを促すところが、

『かげきしょうじょ!!』5話、締めくくりの三人の下校時のやり取り、奈良田愛の感情の動きと描き方が原作と比べてもちょっと面白くて。 「表情にとぼしくて～」と「こんなんじゃ駄目だよね」の間に、 さらさ「そんなことないですよ！」 愛「さら…っ渡辺さんは特別だから」 とやり取りが入った後、