『フジ三太郎』に描かれた中曽根元首相その3。1983年末、めずらしく中曽根元首相に対して同情的な作品。

安堂ミキオ『はたらくすすむ』第2巻も素晴らしかった。定年退職し妻とも死別した男がピンサロに再就職。終身雇用サラリーマンの遅すぎる自分探しが嬢や客を巻き込んで巻き起こすエンパシーの連鎖。世界はクソでも自分が変わればひょっとしたら……と信じられそうになる希望の漫画。大好き。

話題の萩原あさ美『娘の友達』を読む。「アラフォーのサラリーマンが女子高生に恋をする話」ではなく「家庭も職場の人間関係も上手くいかず逃避したい中年男が、異常に干渉する親から逃れたい優等生女子高生との共依存に巻き込まれる話」。破滅フラグも沢山。思い出したのは野島伸司の『高校教師』。

まさかの月刊『柳沢きみおマガジン』創刊。中身は過去作第一話詰め合わせが中心で、新作は『特命課長只野仁』（只野が50歳になっただけで中身はいつものやつ）、半自伝的小説、そして『罪と罰』の漫画化。『罪と罰』はギリギリ読める出来だけど、自分以外に買う人なん人いるんだろう。。

『相談役 島耕作』、島耕作の孫が島耕作の妻（大町久美子）に惚れる展開でやばい。黒目がハートマークになってる。

柳沢きみおによるバブル時代の人気連載『妻をめとらば』。主人公は最終回で過労死したものと思われたけれど、実は2005年に増刊ヤングジャンプで続編読切が描かれている。この時点で主人公は39歳、そしてこの会話のダメさ加減。ほんとダメな主人公だった。

まいぜんシスターズという人気Youtuberの物販でスカイツリーの外に並ばされている。小学生親子に大人気で2時間近く並ぶらしい。超寒い。ワンフェスは諦めた。 まいぜんは他のYoutuberと違ってキャラ的な展開を始めていて、そのうちすみっコぐらしくらいの人気キャラに成長するかもしれない。

数多ある働き漫画の中で、コロナ騒動に最も自然な形で対応しているのは『OL進化論』。今週はほぼコロナがらみの話で、それでもいつもの日常ムードもそのまま。連載30年を越えてこの進化はすごい。コロナは働き方を大きく変えたので、ストーリー系の働き漫画は軌道修正に苦労しそう。

【お勧めサラリーマン漫画】『夜に蠢く』（柳沢きみお）／冴えない中年サラリーマンが、運命の悪戯で大手出版社社長の影武者として生きることに。金と権力を手に入れた男の欲望は次第に暴走し始め……。ゼロ年代に描かれた、今のところ柳沢きみおによる最後の長編中年煩悩漫画。連休のお供に是非。

【お勧めサラリーマン漫画】『娘の友達』（萩原あさ美）第４巻。怖い。主人公の中年サラリーマン、それほど悪いことはしていないのに間が悪く周囲から責められ、どんどん居場所が無くなっていく。美少女との共依存はまるで令和の『高校教師』。同じようなバッドエンドになる予感……。

僕以外に誰が読んでいるのかわからない『月刊柳沢きみおマガジン』の６号を買う。ドストエフスキーの『罪と罰』漫画化がほぼ唯一の目玉なんだけど、僕は『罪と罰』を読んだことがないので、本当にこんな延々酔っぱらいの愚痴を聞き続ける話なのか、少し不安になってきた。

LINEマンガで連載しているウェブトゥーン『先輩はおとこのこ』。ジェンダーに関する繊細な感情がきちんと描かれていて、絵も見やすく、ひょっとしたら令和版『ストップ！ひばりくん』になり得るのでは。