古谷三敏『ダメおやじ』5巻の「蒸発チクワ作戦」は、会社も家庭も嫌になったサラリーマンが桃源郷行きの資格を得て日常を脱出するという、ウルトラセブンの「円盤がきた!」みたいな切ない寓話で、高度経済成長期の日本は良かったといっても生活レベルではいろいろあったんだろうなと思わされる。
【翔んだカップル1日1冊】続4巻
5連続KO勝ちで、いよいよ日本ランカーとの試合が決まり、見事に勝利する勇介。瞳との交際は順調だが、圭への未練が強まっていく。一方、圭と付き合っていた海城は大学最後の大舞台で再起不能の怪我を負う。
ラブコメとして始まった漫画が完全にボクシング漫画に。
【翔んだカップル1日1冊】続6巻
圭への想いを断ちきった勇介はボクサーとして覚醒し、黒木田にリベンジして日本王者に。順調にKO防衛を重ね、いよいよ東洋王座に挑むことに。
圭は社会人になってもまだ海城のことが忘れられない。ある日、海城が死んだという知らせが届く。
いよいよ次が最終巻。
世界一背の高いモデル、エカテリーナ・リシナのインスタを見ていると、巨大な女性が母親を演じて客を童心に返らせるサービスを描いた藤子・F・不二雄の短編『やすらぎの館』を思い出す。
ソドムのインタビューが読みたくて『別冊少年チャンピオン』を買ったら、ルノアール兄弟の『少女聖典ベスケ・デス・ケベス』という漫画が凄かった。巷のペイメントサービス乱立を批評する不条理シモネタギャグで、電車の中で声出して笑った。
相談役島耕作の最新話で、あの「理想の上司」中沢さんが、島耕作の白昼夢の中で久々に登場してドキッとしたんだけど、狂言回し的な台詞しか与えられず、ずいぶん雑な使われ方をするようになったな、と。昔の弘兼先生ならもっとグッとくる話に出来たはずなんだけど。
【翔んだカップル1日1冊】21・10巻
勇一の不用意な発言に怒った佳奈は実家に帰ってしまう。落ち込んだ勇一は鎌倉に帰り、真由子と寝てしまう。イタリアに料理修行に行くという夢も固まる。最終的に佳奈と真由子の板挟みになったまま完結。
つまらなかった。打ち切りだったんだろうな。。
【翔んだカップル1日1冊】21・5巻
勇介と杉村の新婚生活はラブラブ。勇一はバイト先の店長の妻が以前不倫していた人妻だと判明するが、佳奈とヨリを戻すして江ノ島デートをする。
圭が完全に空気化。きみおは前作から圭というキャラに興味を無くしてるな。娘も杉村の娘のほうがチャーミング。
前作でボクシング東洋太平洋チャンピオンになり、23戦22勝20KOという偉業をなしとげた主人公に、15年後にこんなことやらせてるんだぜ……