さて、漫画版 #ナウシカ 、「青き清浄の地」考察編です。腐海が尽きる場所に形成されたという、この浄化世界はどのように形成され、またどんな意義を持つのでしょうか。
というのはナウシカも気づいていたように、こうした「再生」には土の誕生ーより正確には有機体・微生物を含む土ーが不可欠です。が、腐海が浄化過程で生む「砂」は元は汚染物質を封じ込めた、金属類の複雑な化合物で、火でも薬品でも溶けないシロモノ(!)。では、この「土」は一体どこから来たのか?
それは、「もし鳥達が清浄耐性(?)を得たなら、何故腐海の生物は同様の耐性を得られないのか」です。「青き清浄の地」に見られた腐海植物は非常に小型化したムシゴヤシが少し、それも通常の苔類と併存・競合しており、蟲に至っては全く見られません。ここまでの格差は「自然に」生まれるのでしょうか?
そこで考える仮説②が、これらの動植物が「庭園」に保存されていたものたちではないか、というものになります。シュワ近くの異空間に隠された庭園には汚染されていない動植物の原種が保管されていました。これらが「腐海尽きた場所」に解放されたのであれば、急激な世界再生も説明が尽きます。
とはいえ、シュワ近くの「庭」がすべての種子を「ノアの方舟」宜しく保管するのは容量的に無理があり、寧ろ世界再生に備えた「貯蔵庫」として同様の施設が複数建設されていたと考えられます。事実、ナウシカも「他の」庭園の存在を推測しています。
今日はイイ酒を呑めて何だか筆がのるそうなので、前倒しで漫画版 #ナウシカ 考察の補講②、エフタル航空軍編をまた21時あたりから連投したいと思います。宜しければ皆様、お盆夜の酒の肴にまた是非お付き合いくださいませ!
ガンシップは機動力・火力に優れた単座又は複座の小型戦闘機で、トルメキアのコルベットは勿論、土鬼の浮砲台すら一撃で撃墜可能な兵器です。その性能もあり、例え一機でも小国の自治を担保することすらできる「戦略兵器」でもあります。
エフタル諸族はこのガンシップを多数、保有していました。風の谷も、百年前の建造には大量の機体を保持していたことが作中から伺われます。この「大量に」という点がもう一つのミソです。