そういえば、「美味しんぼ」の山岡のアレっぷりを現すエピソードでよく見かけるこちら(ちなみに作中でちゃんと反省し改めています)ですが、同じシチュエーションで富井副部長の方はレベルの違う対応をしています。
「ベトナム人男性が米6袋を盗む」というニュースに、一瞬、「食うに困って盗み出したのか・・・」と思ったが、一袋あたり30キロが6袋で計180キロの被害量と聞き、お前それただの窃盗団やないか!!!とw
両さんはそういう被害者側に立ってんですよ、彼らの代わりに「許さなくったっていい、許せないのが当たり前だ」って、言ってくれているわけです。
「世の中には許されないことがある」
「とりかえしのつかないことがある」
のです。
こういう話題になるとね、もう一つ思い出されるのは「こち亀」のこのシーン。
この両さんの態度が「冷たい」と話題に出ることも多いですが、これ同時に救いなんですよ。
「反省して更生した」なんて当人の事情を押し付けられた被害者たちの「それでも許せない」って気持ちに寄り添っているんです。
まぁこのテの「イジメ加害者」の過去を、「誠心誠意誤ったのだから許して上げなさいよ!」な空気を見ると、いつも思い出すのが、パンプキンシーザーズ(岩永亮太郎著)のこのシーンな。
逆に、
バーン(忠誠を誓った主君)
キル(何のかんの言って気の合う同僚)
ヒュンケル(愛弟子)
覚醒ハドラー(トゥクン・・・)
には多弁なのが、そういう理由ではと。
「わかりやすくする」ってのは、「わかりにくい」を少しでも減らすのではなく、「わからんけどわかる」にすることなのかもしれんね。特に高度な前提知識を必要とするものほど。