『夢幻の住人たち』(古川書房・ゲイ雑誌G-menの出版社)。実写のエロ画像をトレースした画期的なアダルト漫画。画期的ではあるが、何が起きているのかがよくわからないので全くエロくはなく、そのかわり全コマで藤子不二雄A短編の怖いコマを彷彿とさせるという、人間の飽くなき性欲が生みだした怪書
じゃりン子チエを読むとまずテツやお好み焼き屋のおっちゃんや花井先生みたいなわかりやすくむせかえるような「男らしさ」に性をおぼえるが、読み進めると獣みたいな男衆相手に振り回されつつもそれなりにうまくやれる柔軟性と知性と優しさを併せ持つ花井ジュニアにキュンとしちゃうんだよな
漫画でよく見る「まるで漫画だ」的なメタ台詞、戦前の昭和9年(新関青花『トッカン水兵』)時点ですでに使われていたメタ表現のようで、もう90年以上使われている古典表現だということに驚いた
いわゆるボーイズラブ市場が活性化した1990年代中盤、アダルト系出版社が市場に参入しようと、男性異性愛者向けエロ劇画の作家陣にBLを描かせるというピーキーすぎるアンソロジー。ゲイコミックともBLとも形容しがたい独特の味わいがある(当然腐女子には受けず、全く売れなかったらしい)
男が放送禁止用語モリモリのアナーキーすぎるオリジナルソングを突然歌い出すことを除けばキラッキラな少女漫画・ひだのぶこ『レッツ♡ゴー 青春!』を読んでいる
また冷凍餃子焼くのに失敗して、「でもまあ口に入りゃ一緒か!」と開き直ってはみたけれど、やっぱり綺麗に焼けた餃子とぐちゃぐちゃになった餃子は別物だよな 着地が一緒でも、もはや別のものだよな 本当は「セワシ理論、さすがに遺伝子的に無理ないか?」って子供の頃からちょっと気付いてたよな