SSSS.GRIDMANの宝田六花って上着を下げることでスカートが短くなったかのような錯視効果を出してるじゃないですか。あれはドカベンの土佐丸高校の犬神と同じだよね。 
   藤子F先生、土地の売買で騙される話が何気に好きだよねえ。大人向けでも子供向けでも繰り返しこのネタ描くし。ご自身でも土地買って家を建てたからなんだろうな。やっぱり家建てて生田に引っ越した昭和36年以降に土地騙されネタが多く出てくるんだよね。 
   スター・ウォーズの日本公開が1978年6月末で、このエピソードが描かれた雑誌が出たのが7月末なんですよね。これ絶対タイミング待ちで「もういいよね?みんな見たからこれ出してOKだよね?」ってずっと前から温めてたネタを出したよね。F先生は前の年にわざわざハワイ旅行行ってSW見てるんだもの。 
   藤子F先生、藤子不二雄作品時間差ユニバースみたいなのをやろうとしてたマイブーム(?)の時期があるよね。時間差のある同一世界の作品横断。ドラえもんのアニメが大ヒットして次々と過去作のリバイバルが始まった時点で当然のようにフェードアウトしちゃったけど。 
   昔、漫画とかアニメのコンピュータ描写ってなんていいかげんなんだろう。おばあちゃんの知恵袋じゃないんだからさー。と思ってたけど意外とリアルだったよな。 
   タイムパラドックス系の漫画でこれを超える台詞を見たことがないよ。どんな概念やねん(笑。しかもこれ掲載誌は恐ろしいことに『小学三年生』ですよ。 
   F先生、たまに高畑さんに冷や水を浴びせるじゃないですか。あれがいいんですよね。それらしいこと言うけど結局何もしないわけ?って。こういうタイプに対して,頭がいい傍観者になっちゃうんじゃないの?って危機感があったんだろうね。「インテリって無責任ね」って一番言われたくない言葉なんだろうなと 
   梶原一騎原作と出﨑統演出の一番の違いって社会的上昇志向があるかだよな。梶原先生は成り上がることへの渇望があるんだよ。少年向だと抑えられるしちば先生の筆も入るからマイルドにはなるんだけどこういうシーンがポロッと入る。見たか世の中!みたいな。そして出﨑さんはこういう部分必ずカットする 
   こういう宇宙人街の酒場とかやさぐれた異星人の吹き溜まりやスラムのシーン見て「ああ、はいはい。スター・ウォーズ流行ってたよねー」って思うかもしれないけど藤子先生がこれ描いたのSW(1977年)より全然前(1969年)なんだよね。早いよなー。