楳図かずお先生の漫画は子供が取り返しのつかないことをするのが本当に怖い。絶対にリカバリーできないようなラインを平気で飛び越えてくるから。フィクションでの子供って守られるというだけじゃなくてここから先には行かないはずっていう安全ラインがあるんだよ普通は。楳図先生はそういうの関係ない
パーマン最終回のスミレの正体バラし部分って80年代の単行本で追加されたから、ドラのこのゲストエピソードが描かれた70年代の時点では正体をバラしてないスミレが待ってるんですよね。これは大分ニュアンスが変わる。
スネ吉が求めたのはこの瞬間。
そして師匠歓喜の姿とそれを後ろで見守る弟子のパーフェクトな構図。
た の し そ う
『21エモン』ってなんとなく『スタートレック』あたりがヒントになって描かれたのかなあと思ったりするけど時期的にはスタートレックの日本放映より前なんですよね。1968年にこのネタは相当飛ばしてるよね~。最先端だ。これを描いて不人気で打ち切りってその絶望の深さは推して知るべしというか。
これが凡人(というか通常の人)の発想ですよ。不思議な道具を認識した段階で、あれをなんとかして自分のものにできないかなと考えちゃう。スネ吉兄さんはそういうこと1ミリも考えないからね。プロセスをなによりも大事にする粋人。あの人は深い部分で自分にすごく自信があるんですよ。
1977年の年末時点でもうこんなの描いてるから完全に浮足立ってますよ。その映画来るの来年の夏だよ!
『T・Pぼん』の鍵っ子(当時共働きの家の子をそう呼んだのです)設定って意味あるのかな?話にも全然絡まないしさ…と昔は思ってたんだけど、F先生は多分このシチュエーションがやりたかったんだろうね。無人の家に帰るとリームが勝手に待ってるという。グイグイ系ヒロインだ。
藤子F先生、こういうところは単行本で真っ先に描き直すよね(笑。雑誌掲載時が1968年で単行本用に描き直したのが1971年なんだけど「何があったの?」ってくらい現代風に垢抜けちゃって。まさに万博前>万博後って感じだね。
#21エモン