鯉と亀にもセリフがあった。
橋の上の子どもに向かって「せんべいを投げろ、ケチなガキだ、先が思いやられる」と文句を言っている。
エサ貰っておいてその言い草は可笑しい。
江戸時代の顕微鏡で見た種子。
芥子は網の目のようにシワがある。シソの実は紫でシワがある。米は芽の出るところが赤い。栗は黄色でツヤがある。稗はうるみ色で光沢がある。
鯉とカメにエサをやる子ども。
もらっているカメは、もっと煎餅を投げろ、ケチなガキだと文句を言っている。
右側では「南無清水観音様」と言っている。
左側では「怪我のないように」と言って傘を持って飛ぶ男。
どうやら清水の舞台から傘を持って飛び降りたらしい。
昔の人もこんなことを考えていたとは驚き。
クジラの絵。どれだけ油が取れるかが記されている。
鯨油は農業にも使われていたので、すぐ腐る肉より重要だった。
日本近海にいたクジラたちも乱獲の末に頭数が激減し、いまではクジラが見られることのほうが稀になった。
猫の日なので猫の話題でも。
明治に編まれた日本初の近代的辞書『言海』では猫が立項されていて、詳細な説明がある。
実のところ、猫なんて誰でも知ってるものをわざわざ辞書に乗せて説明しようというのはなかなか凄いことだった。
そのため話題になり、芥川龍之介もこの項目にコメントを残している。
明治43年『即席惣菜の通(すぐできるおかずのかよひ)』
時間が無い時にすぐ作れる料理を紹介しているのだと思ったが、すぐできる気がしない。