前回まではMr.ジェーバーのが狂気的だったけど、極限状況下においてはそんな状況でも一定の平静さを保ってるサクア中佐のが狂気的に見えるんだよね。
今回、新ザク・マリンタイプのお披露目と鹵獲ゴッグとの対MS戦闘というアクション面での大きな見せ場だけど、一方でその戦闘にともなう極限状態で人間の恐怖と息苦しさを丁寧に描写して来るのジジピン先生の味。
人魚の肉、あるいは殺生石というファンタジーな存在に対して人形峠という科学な答え持って来るの、かなり好き。
陰摩羅ぽんぽこ、普段は胡乱とトンチキを解説の勢いで押し通して来るけど、人魚の肉に関しては作中で毒の石や祟りのある石としか言われない一方で人形峠などのわかる人ならわかるキーワードを散りばめてるのがバランス感覚。
うどんの暗黒麺にのまれたそば屋、讃岐うどんのボディーアーマーや上方風のうどんダシによる目潰しなどの多彩な饂飩技(うどんげ)で戦うので、この回はオススメですよ。
陰摩羅ぽんぽこは江戸時代のグルメにも造詣が深いので、稲庭うどんの乾麺に注意するように警告してくれる人とか出てくる。
加藤の旦那、真面目だから一般女体に全然反応しないのかと思ってたけど、奥さんの体型的に筋肉のない女体に興味ないだけだわ、これ。
時代劇にマジックミラー号を堂々と出してくる陰摩羅ぽんぽこ、時代考証とは作品を時代設定に合わせることではなく時代の方を作品に合わせることなのだという力強さを教えてくれる。