「CHIBI」高橋陽一 全6巻
90年代のジャンプにはボクシングを主題にした漫画が幾つかあったが全て打ち切りなの。チビもその一つ。個人的には序盤の主人公チビ智と番長熊田のバトルが蹴撃手マモルみたいで好き。
「花と会話する天然さ」と「殺す発言を連発する狂暴性」が陽一先生の中には在る。
「ルード・ボーイ」狩撫麻礼・谷口ジロー
1984年作
やたらに美味そうなメシの喰い方はミドル80'sの時点で完成していた。
「男の道」のストーリーテラー・狩撫麻礼と匠の劇画家・谷口ジローが描く伊達男。ヤクザの息子の無鉄砲で純情な恋を描いた「らしい」1作ですね。クセだらけなのに凄く読みやすい
「あしたの地獄」日野日出志
日野日出志版「死の勝利」か。
パッと見、ケンシロウのいない「北斗の拳」山野一の「荒野のガイガー探知機」を思わせるのだが実はかなり違う。「死は始まりである」という日野日出志作品の基本原則を無視した圧倒的な死のパワーと感染力!「ギニーピッグ」より有害。
「鳥肌美少女奇談」坐磨屋ミロ
00年代半ば?くらいのホラーM(一応少女マンガ誌)に載ってた問題作品を集めたやつ。グロカリカチュアされた戦中日本のイメージは飴村行や駕籠真太郎だし、セミに食われる話は白川まり奈、湿り気の強いスラッシュ描写は御茶漬海苔か?気持ちわりー!
突然ですが私が選ぶ早見純作品のイケてるメンズを発表します。
①村本先生
マザコンの盗撮魔
冬彦さんに酷似しているが、こちらの方が遥かに先。
②フツメン
暇潰しで強姦放火殺人とやりたい放題な普通の男。早見作品の中でも屈指の残虐性を誇るキチガイ。ケッチャムの小説に出てきそう。
#マンガ史上決して忘れてはならないキャラ
「パフォーマンス岩次郎」
顔や言動も毒薬にそっくりである。性器顔。
難解な宗教や宇宙論を語りながら、「おもしろくねぇ!」と自分自身にカウンターを決めるジョージのスタイルは「デロリンマン」から全く変わらない。
「攘夷幕末世界」森田信吾
時代劇と妄想電波がイイ具合にブレンドされた幕末カルト浪漫譚
西洋人(夷狄)および近代主義・科学主義はビラビラのバケモンであり、日本は弥勒を降ろさなアカンよ!ヤバイよ!な全18話!意味不明な傑作!
思想的視覚的に色々マズい描写と渋い剣術格闘パートの落差も良い。
「悪霊島」前田俊夫
横溝正史の遺作のコミカライズ。なんと小説連載と同時進行だったらしい!
メッチャクッチャ読みにくい!外国の純文学作品級。文字だけの原作よりも厚いってどういう了見だ!?もうネームとか無いに等しく、字に絵をぶつけた感じ。前田俊夫による達筆な紙芝居ですね。
③悦子
先生の作品には珍しい死美人(グチャグチャになってない)。丈が短いスカートが良い。
④潔癖ちゃん
迫真の抵抗シーンからの錯乱ダイブ。凄惨。
⑤純くんの家庭教師
かなりデフォルメされてて古さはあるもののソーキュート
⑥見るなちゃん
テケテケ女。先生曰く都市伝説からの影響らしい。